めいん

□何度目の気持ち
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なんでこんな砂漠に、
なんでこんな砂っぽい場所に、
なんでこんな薄暗いこの部屋に、
こいつは毎日訪れるんだろう。

ただ単純に暇なのかもしれない。
ただ単純になんとなく、気まぐれなのかもしれない。
最もらしい理由なんてないのかもしれない。


真庭白鷺は、ただ、毎日、来る。


昼過ぎになるとひょっこり現れて逢魔が時には帰っていく、宇練銀閣にはそれが兎に角理解不能で兎に角迷惑なことだった。


からりと襖が開き、光が顔に掛かる。ゆっくりと目を開けるとやはりそこには予想通り白鷺が居る。


「わちにんこ」

「またあんたか…ふあ…」


寝ぼけ眼をこすりながら眠たそうに白鷺を見つめる銀閣、白鷺はそれをただ見つめる。


「何しに来たンだよ」

「よえねしもにんな」


毎回このやりとりをする。
銀閣が何しに来たのか尋ねても白鷺は何もと言って終わる短い会話をもう何度も繰り返している、白鷺が来るたび毎回だ。銀閣はこれをやるたび何かはぐらかされたような気分になる。
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