御話
□七
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あぁ、気に入らない
「……ただいま」
「おぅ、おけーり」
何が気に入らないかって?
そんなの自分自身に決まってる。
「…………」
不機嫌そうに眉をひそめていたのだろう私に、銀時は茶を持ってきた(銀時はいちご牛乳を持っていたが)。
「まーた喧嘩?」
「…………似たようなものだ」
渡された茶に口をつける。
じんわりと腹の底が温かくなったような気がする。
「取り敢えずよ、今日はもう寝とけや」
「……?」
真意が解らなく首をかしげたら、銀時は苦笑いをした。
「目の下、隈出来てんぞ」
…………
「…………わかった」
そんな疲れていたとは思っていなかった……
「…………お休み」
銀時の言葉に甘え、私は自分の部屋に引っ込んだ。
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