御話

□七
1ページ/4ページ




















あぁ、気に入らない





「……ただいま」



「おぅ、おけーり」




何が気に入らないかって?




そんなの自分自身に決まってる。




「…………」




不機嫌そうに眉をひそめていたのだろう私に、銀時は茶を持ってきた(銀時はいちご牛乳を持っていたが)。




「まーた喧嘩?」



「…………似たようなものだ」





渡された茶に口をつける。


じんわりと腹の底が温かくなったような気がする。




「取り敢えずよ、今日はもう寝とけや」


「……?」




真意が解らなく首をかしげたら、銀時は苦笑いをした。




「目の下、隈出来てんぞ」




…………




「…………わかった」





そんな疲れていたとは思っていなかった……




「…………お休み」





銀時の言葉に甘え、私は自分の部屋に引っ込んだ。














.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ