BL

□サングラスの向こうがわ
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政府のコンピュータにウイルスが侵入した。
あのハリネズミ達によってしばらく平和な世界が訪れ、油断していたのがいけなかったのだろうか。
国を、世界を立ち上げていくのに重要な時は今だというのにこのような事があっては、国民に顔がたたない。
そして、私も大統領になったばかりの自分の浅い経験からはこのような際にどう対処すればよいかは分からなかった。
しかし、私はこのような事態に対して一人だけ頼りうる人物を知っていた。
その人に協力を要請することは、ある意味での賭けになってしまうかもしれない。
でも、今はこれしか手立てがなかった。
私には今、彼の科学力を利用するほかに方法が残されていないのだ。
今の少しでも早くにこの事態の収拾をつける為、机上の受話器を手に取った。



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