版権

□私は、だいじょうぶだから
1ページ/6ページ



「大丈夫?」
心配そうに覗き込んでくる琥珀色の瞳。僕はアリスのほうを向いて小さくほほ笑む。
「大丈夫だよ」
ありがとう付け加えてから立ち上がると、アリスの手がやさしく僕の体に添えられた。
そんな小さな心遣いがとても嬉しい。
しかし、僕の顔を見るなりアリスが大きな声で叫んだ。
「嘘ばっかり!顔真っ青だよ!」
言うと同時に僕の顔を両手で挟むんで、すぐにぐいっと顔を近付けてきた。
その瞬間、僕の胸がとくんと高鳴る。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ