Get to You -Part4- 【嵐 櫻井翔】 

□抹茶の味、した? 
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「だって…。」

どんどん近付いて。

唇が、重なって。

また、離れた。

「あかりが走るとさ。サッカー部のやつらとか。ハンド部のやつらとか…。」

くるんと、体の向きを変えられて。

「目で、追ってるやつが。必ずいるんだもん。」

向かい合わせになって。

ぎゅっと、抱きしめてくれる。

「気のせいだよ、そんなの。」

「鈍感なんだよ、あかりは…。」

髪を、撫でてくれる。

「グラウンドで、女子って。陸上部とソフト部くらいだから。どの子が走っても見てるんだよ、きっと。」

本当に。

誰かに、見られているのだとしても。

「他の子は、別にいいけど…。」

今は、そんなことより。

「あかりは、俺のなのに…。」

翔ちゃんと、くっついていられることの方が。

「勝手に、色んなとこ。」

私には、大事で。

「見られちゃ…だめじゃん。」

話をしている、あの唇が。

早く音を消して。

重なってくれないかな…と。

そればかり…。
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