夢見処
□壊れ物
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僕の目の前の全てが崩れ去っていった。
なにもかもなくなってしまった。
だけど唯一ずっと壊れないものがあった。
それは、 「 」
ずっと壊れることはないと思ってた。
けれど、触れようとそっと手を伸ばした時、それは脆くも崩れ去った。
僕は確信した。
この僕の世界に壊れないものはないんだと。
「 」 だけは壊れないと思っていたのに・・・。
全部、全部僕の前からなくなって、
僕の世界は暗黒の闇に包まれた。
僕が目を閉じる時、最後に壊れた“物”が笑った。
ああ、 「 」 か・・・・。