夢見処

□好きにならなきゃよかった
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彼女は言った。


「君のことを思うと胸が苦しくなる。」


彼女は言った。


「君に会って世界が変わった。   でもね、たまに壊れそうになるんだ。
 心臓がね、止めてって叫ぶんだ。    この心臓が壊れたら、
 君に会って綺麗だった世界の色が、灰色になってしまうから。」


彼女は誓った。   語るだけじゃ物足りなくて。


「だから、自分からこの世界を                        壊すの。」



彼女のココロは叫んだ。


「最初から君のことを好きにならなきゃよかった。」

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