おおきく振りかぶって
□俺の隣で君が、
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俺の隣でお前がずっと笑っていることが当たり前だと思っていた。
喧嘩もした。
酷いことも沢山言った。
でも最後は俺が謝ると必ず、
笑って許してくれた。
その笑顔が好きで、ずっと見ていたいと思った。
だからいっぱい面白い話もしたし、楽しいこともした。
だけどお前は、
“ごめんなさい”
ひどく曖昧に、涙を隠すように、 笑った
綺麗だった。
俺はその笑顔が他の誰かのものになることが悔しくて、
無邪気な嘘で君を、その大好きな笑顔を、
壊した。
Your smiling face is shown
(ごめん。君を手放したくなかった。)