おおきく振りかぶって
□歩調を合わせて歩いたら
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「なあ、なんでそんな離れたところにいんだよ?」
「えっ!? あ、や、怖い、から・・・。」
「・・・。あー、ゴメン。何もしねえから、さ。 こっち、こい。」
「・・・本、当?」
「おう。本当。 おいで。」
「う、うん。」
少しずつでいい。 少しずつでいいから俺の傍へこい。
本当はお前のこと、すっげえ好き。 だからイジメちゃうんだ。
俺たちは少しずつ近づいていく。
そして本当に近づいた時、俺たちはやっとつながる。
ゆっくりで、いいんだ。 ゆっくりで・・・。
また、あのころのように・・・。