あひるの空

□前髪
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体育館はとっても風通しが悪い。 夏は熱気がこもって死ぬほど熱い。
だから休憩時間になるたびに、我先にと外へ飛び出すバスケ部員たち。
それは静と私も例外ではない。

 「あっつ〜い!!」

だめだ。外出ても今日風がない!!
隣に座る静は、暑いのも気にしない。っていう顔でドリンク飲んでるし・ ・ ・。

 「あっつくないの?」
 「あっちいに決まってんだろ。」

やっぱり静も暑いって感じるんだね。
まあ、そりゃそうか。人間だもんね〜。

 「そろそろ行くか。」

腰を上げた静。  その時、なにげなくした静の仕草にキュンときた。きてしまった。

 「せ、静!!」
 「あ?」
 「ちょっ、もう一回、もう一回今のやって!?」
 「はあ?」



前髪をかきあげる

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