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□HTF
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泣いたって届かないの。あなたはこんなにも近いのに。でも近くてものすごく遠い。
私はいつからこんなに泣き虫になったのかしらね。思い返してみれば、私はあなたと顔を
合わせればよく事件に巻き込まれて、いっつも最後はろくな目にあわないで死ぬんだわ。
本当に、頼りのない、馬鹿で一生懸命で、最低なあたな。
今だって、目を泳がせながら慌てているあなたは、本当に馬鹿。普通、女の子が目の前で泣いていたら、慰めたりだとか、頭を撫でたりだとか、とにかくなにかしらするものでしょう。
本当に、馬鹿で馬鹿で馬鹿なあなた。でも、そんな馬鹿を好きになった私はもっと馬鹿。

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