ガンダムSEED・DESTINY

□SS
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1.主人公の座



イザーク「ずっと疑問があったんだが、DESTINYと主人公って誰だ?」
ディアッカ「あー、主人公かー……。あれだよな。主人公って、その物語に一番影響力を与えたやつに送られる称号だろ」

イザーク「そうなのか?」
ディアッカ「間違ってもオレらは違うな」

イザーク「自分で言うな、馬鹿が」


シン(DESTINYの主人公はオレだ。W●kipediaとかにも書いてあるし)
二人にバレないように、こっそりと立ち聞き中のシン。


ディアッカ「にしても、そう考えたら誰が主人公だ? やっぱ、無難にキラとか? 」
イザーク「認めたくないが、アスランの方が話の主軸だったと思うぞ」

ディアッカ「うーん、じゃあキラとアスランってことか」
イザーク「だな」


シン「違うだろ――っ!(涙目)」


 *立ち聞きバレたあと*


ディアッカ「てか、おまえさ。上司の立ち聞きすんなよ」
シン「そんなことはどうでもいいっ! それより何で主人公にオレが入ってないんですかっ!」

イザーク「同族嫌悪ゆえに忘れかけてたな」
ディアッカ「同族嫌悪……(笑)」

シン「ジュール隊長も、ディアッカさんもW●kipedia見てないんですか! ちゃんと『シン・アスカ=主人公』って書いてあるんだ!」

イザーク「必死だな、おまえ」
ディアッカ「言うなよ、それ。ま、いいや。そこまで言うなら、おまえが主人公でいいよ」
イザーク「ソースがあるなら仕方ないからな」

レイ「良かったな、シン。おまえが主人公だ」
シン「素直に喜べない!」

 *キラとアスラン*

キラ「シン、怒ってるね」
アスラン「他人事だな、おまえは」

キラ「だってボクにはシンの気持ちが分からなくて。主人公の座が奪われる心配なんてしたことないから」
アスラン「おまえは……」




2.シンのメインヒロイン




キラ「シンが主人公かー……。ところで、シンのメインヒロインはステラとルナマリアどっちなのかな?」
アスラン「そうだな」
キラ「どっちだと思う?」
アスラン「おまえはどっちだと思う?」

キラ「ボクはステラ」

アスラン「即答だな……。理由は?」
キラ「ルナマリアとステラならステラの方が好みだから」
アスラン「おまえの好みは聞いてないぞ」

キラ「察して、アスラン」
アスラン「おまえ、まだ昔の女を――!」

キラ「女難のアスランに言われたくない」


 *キラの意見は参考にならないので、シンに聞いてみることにした*


シン「どっちって言われても……」
キラ「ボクはステラで、アスランはルナマリアに賭けてる」
アスラン「待て、オレはそんなこと言ってない」

キラ「賭けに負けた方が一週間パシリなんだけど、シンはどっち?」
アスラン「おい、賭けなんかしてな――」

シン「ステラがメインヒロインです」

キラ「やった、ボクの勝ちだね」
アスラン「話を聞けっ!」


 *真面目に考えてみることにした*


キラ「まあボクの考えを言うと、最後の最後までシンはステラのこと考えてたし、シンのメインヒロインはステラだと思うよ」

アスラン「でも恋人はルナマリアだろ」

キラ「メインヒロインが必ずしも恋人とは限らないよ。そしたら悲恋物語はどうなるの? まさか、真っ向からジャンル否定?」

アスラン「別に否定はしてないが……。シンを献身的に支えたルナマリアがその位置だろ」
キラ「じゃあメインヒロインはヒーローに一番影響を与えた人って考えたら、ステラだよね」

アスラン「それならどっこいどっこいじゃ……」

キラ「だってシンがボクを撃墜するきっかけになった人だよ? 普通ならあり得ないことを成し遂げる力を与えた人をメインヒロインって呼ぶべきだよね」

アスラン「確かにそうかもしれないが……」

キラ「アスラン。自分の女難を少しでも軽減するために、ルナマリアをシンに擦り付けてる?」

アスラン「そんなことはしてないだろ。そもそも、シンは女難があるキャラではないと思うが?」

キラ「それもそうか。なら、なんでアスランはそんなにルナマリアを支持するの? もしかして好意? シンと同レベルか」
アスラン「心外だ! そもそも、それはどう意味だ? まあ勘違いされたくないから言っておくが、オレとシンを同レベルじゃない」

シン「二人してオレをディ
スるなっ!」
ルナマリア「シンはともかく、なんか私の扱いまで酷くなってない?」

ステラ「……ステラ、シンのヒロイン? 嬉しいっ」
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