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□幻想の国のアリス
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双子のところから暫く歩いたところに、夫人んの邸宅があった。

広々とした草原にポツンとたっていた。


「でかいのね。」

「そうだね、アリス」


私達は邸宅のベルを鳴らした。
するとメイドさんがでてきた。
最初は小さい私にきづかなかったのか、目が泳いでいた…
チェシャ猫の肩に乗っかったわたしを発見したメイドさん。


「公爵夫人に届け物なんですけど。」

「……食べ物ですか?」

「あ、はい。」

「帰ってください。」


メイドさんは扉をしめようとした。

「待ってください!公爵夫人に会わせてもらえないんですか?」

「これ以上大きくなったら、どうするんですか!」

「これ以上?」


メイドさんは溜息をついて、私達を中にいれてくれた。










中に入ったわたしはあ然とした。

公爵夫人はとても巨大だった。天井が頭につきそうだ。


「夫人、お客様です。」

公爵夫人は巨大な体をひねらせて私達をみた。


「あら?どちらさま?」

「あ、公爵夫人!ダムとディーからパンの届け…」


私が最後まで話し終わるまえに、公爵夫人が素早くチェシャ猫からパンを奪い取った。


「やっぱり焼きたてはいいわ。双子は最近来てくれなくてね。」


もぐもぐもぐもぐ食べている。

あっという間に食べおわってしまった。

すると公爵夫人はくんくん匂いを嗅ぎ出した。


「この匂いは…」


くんくん嗅ぎ出したかと思えば、
急に近づいて来て、チェシャ猫の匂いを嗅ぎ出した。

肩になってる私はすごく怖かった。


「……猫?」


チェシャ猫はピクリともしなくなった。


「猫の匂い、、てことはあなた、アリス?」


急にわたしの名前を呼ばれ、びっくりした。
でも簡単に正体を明かすなと言われたのを思い出した。


「ち、ちがいます」


するとまたくんくん匂いを嗅ぎ出した。
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