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□幻想の国のアリス
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パン屋に着くととても古びた様子だった。
しかも中にはいってみると、パンの一つも置いていなかった。

「チェシャ猫、ここホントにパン屋?」

「そうだよ。」

「パンないけど、」

「ここはパンを売ってることが、あまりないんだ。」

「は?じゃあなんでここにきたの?」

「延びパンはここにしかないんだよアリス。」

「ガーン、、」

「双子の気分次第だよアリス」

「双子?」


私達の様子をずっと伺っていたのか、顔がすごく似てる2人がこちらを見ていた。
身長はチェシャ猫より高くなく、元の私と同じぐらいか。
黄金色の髪色で、ベレー帽を2人で色違いをかぶっている。
背が小さいからか、幼く見えた。


「猫、何の用?」

「なんでここに?」


同じ顔が聞いてきた。
チェシャ猫のフードをかぶっていても、正体は、ばればれのようだ。

「アリス」

チェシャ猫は小声で私に言った。
あ、私がお願いしなきゃか、



「あの、体を元にもどしたいの!だから、、」


だからの先が出て来なかったのは双子にすごい近さで見られたからだ。
ぱっちりした目で私を見ている。
2人とも美形だなー


「アリス!」

「おかえりアリス!」


私は双子に掴まれチェシャ猫の肩から離された。
双子の手の中でわたしはきょとん。


「アリス、縮んだ?」

「アリス縮みパン食べたね。」

「ふふ、また食べたの。」

「アリスらしいね」

2人は交互にしゃべって息ぴったりだった。
何を話してるかはまったく理解できなかったけど。

「あのーあなたたち私と会ったことある?」

「当たり前じゃない。」

「当たり前。」


わたしは全然思いだせなかった。


「2人の名前聞いてもいい?」


すると一瞬とまった2人の動きがまた動き出した。


「僕がダム!」

「僕がディー!」


うーんと、赤いベレー帽がダム
緑がディー

双子は笑顔でベレー帽をとって入れ替えた。


「さあ、どっちが」

「どっち?」

「え?えっと、、」


双子は楽しそうに遊んでいた。
わたしはわけわからなくなって
叫んだ。

「元に戻して!」

「「はい…」」


2人は素直に元に戻した。
机の上に置かれた私は腕を組みながら双子に話した。


「コホンっ、、私は延びパンを食べて元に戻りたいんだけど。協力してくれないかな?」


双子は顔を見合わせて、
首を振った。

「な、なんで?!」

「だって元に戻ったら、城に行くんだろ?」

「そんなのだめ。ここにいて。」


双子はまた私を掴み手の中に収めた。
掴まれるのやだー!!


「城ってなんのこと?知らないよー」

「猫を信じちゃダメだ。」

「そうだ、猫はダメだ。」


なんでチェシャ猫?
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