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□※揺れる、満淫電車 ー2ー
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『いつもの電車で』
たったそれだけのそっけないメールを確認し、駅へと向かう。
“あの出来事”から2週間、どこで手に入れたのかも分からぬきゅんのアドレスに週2回程の頻度で先程と同じようなメールが男から届く。
確か名前は沖田総悟、と言った。
きゅんは沖田から呼ばれる度に電車に乗り、同じように犯されて続けている。
心では嫌だと思っているはずなのに体は男の愛撫を求めていた。
それに、逆らえばもっと酷いことをされるのではないだろうか、そんな考えが頭をよぎり、きゅんは沖田の都合の良いオモチャになってしまっていた。
きゅんは指定された電車に乗り込むと、少し混んだ車内から男を探す。
「あ、あれでさァ」
「え、どれどれ?」
誰かと会話をしているのだろうか。
聞き慣れた声の方へ顔を向けると、シートに脚を組んで座っている沖田の姿があった。
沖田はシートから立ち上がると、きゅんの方へ向かって来て手をヒラヒラと振ってみせる。
「コイツでさァ」
「…へぇ、結構可愛いネ。こんにちは、きゅんちゃん」
沖田の後ろからひょこっと顔を出したピンク色の髪をした男が、きゅんの名前を呼んだ。
「…え、…誰ですか?」
きゅんは知らない男から急に名前を呼ばれ、困惑する。
「なんつーか、お前の話したらコイツも来たいって言うから連れてきたんでさァ」
「俺の名前は神威。よろしくね。それより、早く見せてよ」
「まあ、そんな急ぐなよ。てことで、今日はコイツも混ぜてヤらせてもらいまさァ。」
淡々と話す沖田に頭がついていかない。
今までは沖田一人だけだった。確かに数人の男達に犯されている女の子もいた。しかし、きゅんは、まさか自分がそんなことをされるだろうとは思っていなかった。
「嫌…ですっ」
きゅんは恐怖により、自然と体が後ろへ下がる。
寒くもないのに身体中に鳥肌が立った。
「今日もたっぷり楽しませてもらうから」
抵抗も虚しく、沖田はきゅんの腕を引き寄せ耳元で低く囁く。
休む暇もなく、沖田はきゅんの着ていたシャツの中に手を滑り混ませ、ブラの上から胸を揉んだ。
「…ぁ、やっ」
沖田に躾けられたきゅんの体はそれだけでも反応し、口から小さな声が洩れる。
沖田はきゅんのブラを胸の上まで上げると、直接硬くなった桃色の突起を人差し指でつついた。
「…っ、ん」
強く摘ままれたり、弾かれたりした部分からは電流が走ったような感覚がし、きゅんは背中を反らせた。
きゅんが胸への愛撫に集中していると、沖田はきゅんの腹を伝い、下の方へ手を伸ばした。
下着の中へ指を忍ばせ、しっとりと濡れた部分を優しく撫でる。