□※揺れる、満淫電車
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毎朝、息が出来ない程に苦しい満員の車内。
人の海に押し潰されなれながらも必死に吊革を持って、きゅんは立っていた。


途端、腰付近に何か不自然なものが触れたような気がした。
しかし見たら分かるだろう、今の状況は満員電車だ。

人との距離はぎゅうぎゅうで手などが当たってしまうのは当然の事だ。

その瞬間は特に気にする必要も無かった。
だが、その手は明らかに腰の下へ持って行かれきゅんの双丘をいやらしく撫で回している。


―――痴漢だ
間違いない、そう確信した。
痴漢は初めてではない。大抵は欲に飢えた中年の男が主だ。
勇気を振り絞って大きな声を出せば痴漢からは逃れられる。

そうしようと思った刹那、尻を撫で回していた手が下着の中へと侵入してきて、直接肌に触れた。

ここまでされたのは初めてで急に声が出なくなった。
そしてもう片方の手をきゅんの首元へ滑らせる。

「……っ、!」

両方のもどかしい愛撫に息が詰まった。男の手の動きは止まる様子を見せない。

抵抗しないのを良いことに男の左手はきゅんの胸を揉み出した。
強弱を加えて、優しいような激しいような、慣れた手つきで進めていく。

「…っ、ぁっ…ん」

出してはいけないと思っていたのに我慢が出来ず、思わず声が出てしまった。

「声、出したらバレちゃいやすよ?」

背後から男の声が響く。
恐る恐る振り返ってみると、そこには痴漢をするようには見えない好青年と言う言葉が似合う、そんな男が立っていた。

「…や、めて…」

やっとの思いで出た声は掠れていて酷く弱々しいものだった。

「お前がこの電車に乗ってくんのが悪いんだろィ?」

「…ど、いうこと…?」

未だに続けられる手の動きと訳の分からない発言に頭は混乱する。

「この車内にいる奴等全員、グルだから」

衝撃的すぎて目を見開いて男を見ることしか出来なかった。
そんなきゅんの姿とは反対の、余裕の笑みを浮かべ男は言葉を続ける。


「だから、助けとか求めても意味無いってこと。大人しく犯されるのがお前の指命なんでさァ」

次々と投げ付けられる驚愕の台詞に何も言い返すことが出来ない。
ふと少し遠くを見やれば、一人の女の子が数人の男に犯されていた。


改めて自分の置かれた状況を理解したきゅんは何も考えられなくなり、体の力が抜けていく。

――ここから逃げることなんて出来ない

受け入れたくない事実がナイフの如く心に突き刺さる。

「諦めてくれやしたか? じゃあ、遠慮なく」

そう男は言うと右手を前に持ってきて、秘部へと指を滑らせた。

小さく主張する部分を人差し指で軽く弾く。
その後、強く押し潰すようにされると甘い快感が沸き上がってくるのが分かった。

感じやすい部分を弄ばれ、秘部から透明の液体が滲み出てくる。

「見知らぬ男にこんなことされて感じるたァ、淫乱にも程がありまさァ」

「ちが…っ、あ……っぅ」

男は一気にきゅんの秘所へ指を三本挿入させると、その全てをバラバラに掻き回した。

「…ひゃ、っ…ん…っはぁっ」

まるで電流が走ったような不思議な感覚にきゅんは身をよじって喘ぐ。

「何が違うんでィ、こんなにやらしい汁垂らしてるのに」

わざと愛液を出すかのように内壁を擦り上げる。
嫌々と首を振るが、悔しいことに体は巧みな愛撫に喜びを感じている。

「…ぁ、や…っ、ん…」

指の抜き差しの速度は増していき、胸の愛撫も再開される。
コリコリになった桃色の突起をギュっと摘ままれ、そこから痺れるような感覚を覚えた。

「気持ち良くなってきやしたか?」

「…ゃ、…んっ、はぁっ、ん」

「まあ、これだけ鳴いてんだから気持ち良いってことにしときまさァ」

「ち、が…っ、ん…はぁっ…!」

敏感な部分を攻められ、抵抗する余裕を奪っていく。

「もう、我慢すんのとかダルいんで…」

男はきゅんの下着を膝まで下げると、グイッと腰を持ち上げ固定する。

「…な、なに…する、の…」

「何って、お前のここに挿れるだけでさァ」

蠢くきゅんの秘部に布越しからでも分かる、熱く猛ったものをグイグイと押し付けながら男は言う。

「…や、めてっ!それだけは…っ」

「ここに来た以上、テメェに拒否権なんざねェから」

先程より低い声音できゅんの耳元に囁いた。
嫌と言うほどにそれは、体の奥まで響き渡る。
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