点と線で恋。

□おっさん女の恋愛理論
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  11品目!
    おっさん女の恋愛理論





ただ、こんがらがって。相馬さんに対する気持ちが多すぎて…。





『な、ん、だ、けど…。どーうして皆集合しちゃってんの!?』



先ほどまで休憩室にて佐藤さんとお悩み相談中だった。だったはず、なんだけど!

何時の間にか休憩室には全員集合していて、私を取り囲む図。みたいになっていた。




「私はとってもお似合いだと思うわ!」

「やっと気付いたのかって感じですね…。全く、世話のかかる先輩だ」

「が、頑張ってね…!あえりちゃん!」

「皆も応援してるし、はりきっていかないとねえ!」

「だとよ」


『いやいやいや!って言うか、え!?みんな私が相馬さんの事好きって知ってたの!?』


「「「「「うん」」」」」



あ、あんまりだ!佐藤さんと言い、皆と言い!って言うか、皆知ってたんなら何で教えてくれてもいいじゃん。




『はっ!そう言えば相馬さんは!?』

また盗み聞きしてんじゃ…。こんな話し聞かれてたら!人生終わる!


「安心しろ。相馬なら山田と出掛けてる」


…良かった!相馬さんいなくて!もうずっといなくてもいいよ、と言っておきたい。ついでに葵もいなくて良かった!感謝!感謝の最上級!




「それで気持ちに整理がつかなくて混乱してるらしい」

『ちょっ、何で佐藤さんが話してんだ』


さっき話した事を、今いる皆に話していた佐藤さん。

ま、今さらだし別にいいけど。



「整理って?」

すると不思議そうにたずねてくるぽぷら。



『いや、何て言うか』

「「「?」」」


『だって…!今まであんまり関わりたくない人種って思ってたのに!拒絶反応だと思ってたのに、こっ、恋って…!いやぁあ、溶ける!!!』

「おい、誰か氷持ってきてやれ」




 ***





じゅ〜、と音をたて、私の額で氷が溶けていく。


いつか佐藤さんが言ってた、他の奴らと八千代への好きは違う。ってのと、私が相馬さんだけに対する気持ちは違う。きっとこれが世間でいう恋愛感情、LOVE、なんだと思う。

て言うか、今まで抱きしめられたのとか…よく平気でいれたな!凄い、自分…!


ああ、駄目だ。混乱する。







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