点と線で恋。

□子供に恋なんて早過ぎる
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確かに恋する気持ちなんて分かんないし、意味なんて分かんない。無自覚の意味が一番分かんないけど。

でもさ、人生で一番も恋をしたことがないんだもん。そりゃ分かんないよ!



恋音痴、無自覚、アホ、バカ、おっさん等々…。


言われて来た沢山の言葉たち。それがどんなにどれだけ悔しいか…。きっと私は負けず嫌いなんだろう。



よし、つまりは『恋』が分かればいいんだ。



って言う訳で皆に聞いてみよう!プロジェクト。





「って、言われてもねぇ…」

『八千代さんも店長に恋してるって聞いたし!ズバリどんなお気持ちで?』

「そうねぇ…。私は杏子さんに一生尽くしたいって思うわ!見ててドキドキするしかっこいいし…」


ナルホドナルホド・・・

「でね!この前杏子さんが私のパフェを美味しいって食べてくれた時が嬉しくて嬉しくて!あの杏子さんの顔を見れただけで私は幸せなの。あ、昨日だって私が作ったパフェを嬉しそうに食べてくれて・・・」


惚気話を聞かされた。




 ***





「はぁ…。恋ですか…」


お次は小鳥遊くんに聞いてみた。



「(ろくに仕事もしないで、また面倒臭い事に興味を持って…)」

『小鳥遊くんにとって恋ってどんなの?』

「すいません、俺は分からないです」

『でもちっこい女の子とか犬とか好きなんでしょ?』

「それは恋じゃありません!(まるで恋を理解していない…!)」



聞いたところ好きから恋が生まれるらしい。"好き"って気持ちだけじゃ恋じゃないのかな?
頭に?を浮かべる私に、「いいから仕事して下さい」と小鳥遊くんに追い返された。畜生。




 ***




「えっ、恋!?」


次の取材者はまひる。まひるは顔を真っ赤にして焦ってる様子に見えた。


『恋が分かんなくて、それが悔しいから皆に聞いてみてるんだけど』

「恋、かぁ…。良く分かんないけど、もっと仲良くなりたいって思う事かな…?」


頬っぺたを赤く染めて、焦らしながら笑うまひる。…それが可愛く見えて仕方なかった。まひる可愛い!ってそんな場合じゃないや。



『…まひる、恋してるの?』

「なっ…!ししししてないよっ!!?」

『いだいっ!!?』



何か頬っぺた叩かれた!痛い!(かなりまひるに謝られました)






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