点と線で恋。

□アイ ラブ 現実
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『ま、まひる!!!お願い殴って!!!!!』

「え、えぇっ!?」




   38品目!





「い、いきなりどうしたの、あえり・・・」

『一生のお願い!』

「(そこまでして、どんなに殴られたいの!?)」


「ついにマゾヒストに目覚めたか」

『はっ、佐藤さん!フライパンでも今回は寧ろ包丁でもいいから私を叩きのめして!』

「・・・お前病院行った方がいいんじゃねぇのか。頭の」



畜生!どうして誰も私を殴ってくれないんだよ!!!

こうなったら・・・



『まひるちゃ〜ん、俺は男だぞ〜、怖いぞ〜。ガハハハ』


出来るだけ親父っぽく振る舞った。まさかこれで上手くいくとは思ってはないけど、ちょっとした遊び心というかヤケクソというか、


「いやぁぁぁぁあああ!!!!!」

『ごふぁ!!!!!!!!』



殴られちゃったよ!!

しかも目の前からまともにストレートを頂いた。これは痛い!



「何の音ですか!伊波さん!また誰か殴ったんですか!?って、真城先輩・・・?」

「ぎゃー!またあえりが殴られてる!」

「はっ。つい殴っちゃった・・・!ごめんなさい!!」


殴った時の音で小鳥遊くんとぽぷらがかけつけてきた。地べたにプルプルと這いつくばって貞子みたいに苦しむ私に、皆が心配そうに見つめていた。



『げ・・・』

「「「「げ?」」」」


『現実だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』



痛い!!!
と言うことはこれは現実!



相馬さんが好きだと言ってくれた。
今日目覚めると昨日の相馬さんの体温とか言葉が、本当に夢なんじゃないかって。ずっと思ってた。


だけどこれは現実らしい!夢じゃなかった!



『アイ ラブ 現実!』




  I LOVE 現実


(ほんとあえり先輩どうしたんですか!変ですよ!)
(あいつが変なのは元からだが、これは重症だな)
(病院つれてった方がいいかな・・・?)



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