点と線で恋。

□少女漫画的展開
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     少女漫画的展開







さて、このお気楽野郎をどうしようか。



「あえりーーッ!!」

『陽平。優しく言うと余計にキツいだろうからストレートに言う。超ウザイ』

「どっちにしろキツくねえ!?」



こっちの気も知らないで…。なんてお気楽なんだ、陽平は!そのお気楽さ分けてほしい!こちとら恋心に忙しいって言うのに!



………ああ、そうだ。もう相馬さんを好きなのはやめるんだ。




「……!?あえり、泣いてんのか!?」


…あれ、私いつの間にか泣いてた?嫌だな、何で泣いてんだ。



ごめん。


あれは、私の気持ちには答えられないって意味だったんだろうか。


もう、私は失恋した。きっとそうだ。




『……何にもない』

「嘘つけ」



もう、相馬さんとは何もない。今までと同じ。その方がいい。


って、思ってるけど。

…だけど、やっぱりキツイなぁ。失恋したには変わりない。




『…うっしゃ!真城回復。もう元気!』


涙を拭き取り、陽平に笑顔を向けた。





 ***




マジでバカだと思った。今に始まったことじゃねぇけど。

俺がこんなアピールしてるってのに、あえりは気付かない。あの相馬先輩は会ってすぐに気付いたぐらいなのに。




「…好きな奴に、泣かされたのか?」


思い切ってあえりに聞いてみた。


『っ、なん、で…!?』


すると面白いぐらいに顔が赤く染まった。あー、この反応はやっぱいんのな。


あれからずっと気になっていた。相馬先輩が言ってたこと。あえりには好きな奴がいる。


それは一体誰だ?

俺であってほしい、なんて願ってる俺もいる。そんな可能性は、ほとんどないんだろうけど。ただ気になった。



それに、俺があえりの気持ちを奪ってやる。そんな気持ち。

あえりを泣かせるような奴には、負けない。




「……あえり、」

『んー?』


だったら俺が、そいつの事忘れさせてやる。





「俺と、付き合ってほしい」






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