好きな食べ物、みかんゼリー

□この先は
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君はどちらかと言えばクラスで目立たない存在。


でもよく見たら絶対にこのクラスで一番かわいい!

最近では大人しい彼女の観察がブームだ。


(あ。また…)

今日で7回目。
あきが耳を触っている。


きっとあきは無意識にしているんだろうけどオレはあきをまた一つ知れた気がして嬉しさが込み上げてきた。


ボーっとしながらあきを見ていると、急にあきと目が合った。


数秒目が合ったら恥ずかしさと気まずさで二人共目をそらした。

オレがもう度盗み見るとあきは太陽に照らされて栗色の髪や柔らかそうな肌が輝いてとても綺麗で魅力的に見えた。

(…なんかちょー可愛い。)

するとあきが席を立ってこっちへと近付いてくる。

オレの席の前まで来て
「何見てんの!?」とか言われると思ったけど
あきはにこ、と笑って

「…あんまり話した事なかったよね?藤崎君」

まるで天使みたいに見えた。

「あき…。おぉ…!確かにな!」

「私、最近藤崎君ずーっと観察してたの」

「え…?あきも…」

「え?私もって事は…もしかして藤崎君も?」

「おぉ…ってなんかすげェな」



二人共顔を見合わせ思わず噴き出した。



「何だぁ…最初から話しかけとけば良かったなぁ…」

ポツリ、と呟くあきは話と続けた。


「クラス変わって仲のいい子とは離れちゃうし…しかも私人見知りだから。でも藤崎君は何か違う感じがしたの。だからずーっと見てて色んな癖とか色んな表情とか見れて大丈夫だと思って。」


「オレも結構人見知りなんだよ。だからこのクラスで友達まだいねぇんだよ。だからさ…」


勇気を出して落ち着いて…

「オレと友達から始めてくんねぇか!?」

「え?」

――なんか少し言い方が変になった!?
いや、思わず本音がっ!!付きあいてェという本音が俺をそうさせるんだっ!


変な風に思われると思ったけどその反応は意外なのもだった。

「クスッ藤崎君って面白いね。いいよ!よろしくね」

(…それってどういう意味なんだ!?その…付き合ってくれるとか…ゴニョ…)



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(自惚れてもいいのか!?オレっ!!)

(友達(恋人?)ができてよかったぁ――!)



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