短編

□がんばれたいちょう!
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「なーんかー、俺ー、この頃なまえの愛が足らない気がしまさァ」

「はぁ!?」


仕事中。

当然のごとく今日も沖田隊長が私の背中にもたれかかってきて、言った。

重い、だなんて言ったら後が恐いからせめてもの抵抗で少し体をのけぞらしてやった。

まぁすぐに倍の体重で沖田隊長がもたれてきたから、結局最初よりこっちに負担がかかる形になってしまったけど。

それよりさっきの沖田隊長の発言。

全く持って意味がわからない。


「あの、沖田隊長?私がいつ隊長に愛をそそいだと?」

「相変わらず淡々としゃべりますねェ。老けて見えますぜィ?」


ほっといてください。

しかめっ面をする私に気付いたのか気付いてないのか、隊長は続けた。


「だから、俺は今愛に飢えてるんでィ。わかるだろィ?」

「いえ、だから全く・・・」

「わかるだろ?」


怖い怖い怖い!

隊長の眼があまりにも恐ろしかったので私は瞬時にコクコクっと頷くと『いい子だねィ』と頭をなでられた。

コイツ・・・。行動パターンが読めない。

それからも沖田隊長の愚痴(?)は続いて、

『大体あんたは俺のことどう思ってるんでィ』
(サディスティック星の王子様だと思ってますけど)

とか、

『あんたは俺にだけ冷たい』
(即刻被害妄想を中止してください)

とか、

『SMプレイについてどう思ってる?』
(世界で最も協力性を必要とする競技。・・・って、今の流れでそれ!?)

その他もろもろ、対して興味のない内容が次々と耳に入ってきた。

正直もうそろそろ―――

うざい。


「うわ」


私は体を横にずらして沖田隊長をどかした。

隊長は胡坐の形に座っていて、私はそんな隊長を仁王立ちで見下げた。

普段なら恐れ多くてこんなことできないけど、今はさすがの私も頭に血が上ってもうどうでもよくなっていた。

今日こそ、絶対に言ってやる。


「いい加減にしてください隊長!私は今書類作成に勤しんでいるんですっ。あんまりしつこいようだと本当に・・・れっ?」


しかし。

あろうことかこの男は、説教中の私の腕を引いて、そのまま抱きしめてきた。

焦る私。


「な、何するんですかいきなり!」


でも沖田隊長はこともなげに言った。


「あんたはつくづく鈍感ですねィ。わかりやせんか?」


―――この人は私に何回疑問をぶつければ気が済むんだろう。

それに、それがまるで先生が生徒に学を教えているような喋り方で、またムカつく。

でも所詮平隊士の私は、ただ律儀にわかりませんの意を込めて頷いた。

そうすると沖田隊長はあからさまに顔を歪めて、眉間にしわを寄せた。

なんでコイツわかんないの?マジイラつくんですけど。

みたいな。

そして沖田隊長は盛大にため息をついて私の肩に手をついた。

顔をじっと見つめてきて何か言いた気だったけど、なぜか諦めたように笑って、


「こいつァ長期戦になりそうだねィ」


と、楽しそうにニヤッと笑った。

すいません隊長。

















意味がわかりません。


隊長の苦悩


(困ったもんだねェ)(鈍感過ぎるんでィ)(俺のお姫様は)





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総悟様が乙女の如く恋愛を頑張ってればいいなっていう妄想ww

初の夢小説!

これからも頑張っていくので応援よろしくです(・ω・`)


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