MBLAQ

□リップサービス
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それはそれは、
今までの中で、
初めてなんじゃないかっていうくらい、
長い長いキスだった。


胸がこんなにくるしいのは、
酸欠だからなのか、
恋してるからなのかわからないけど。


一度押し付けた唇を離して、
また顔を近づけてくる。



「ちょ、っと、待って」


「え?」


キスする寸前、
あと数センチのところで、
彼はストップした。



「あの、」


「うん?」



「まだ、心の準備ができてなくて」


「準備?そんな固くなんなくていいって」


そんなわけにはいかないです。
だってわたし、彼と、
そうゆう関係になっちゃうんですから、


「わたしジオさんと違って、こうゆう状況慣れてないんです」


「俺がいつもこうゆうことしてるみたいな言い方だな」


「違うんですか?」


「誰でもそんな簡単にキスしようとしたりしないよ」


少し笑ったジオさんは、
わたしの髪をそっと撫でた。



「俺のこと、好きなんでしょ?」


「うん、」


「俺も、同じ」


顔が、近くて、
わたしの心臓の音、
きっと聞こえてるんじゃないかって思うくらい。


恥ずかしくなって、
体ごと離れようとしたけど、
しっかり掴まえられて、無理みたい。


「名無しさんのそうゆうところ、可愛いすぎるから、またしたくなっちゃうだろ?」


ジオさんは、軽く笑って、
優しくキスを落とした。


顔に添えられていた手がそのまま、首筋まで降りていく。

わたしはぐっと目を閉じた。
胸元には温かい素肌の感触がある。

身体が火照るみたいに熱くて、
呼吸ができなくなりそう。



「ジオさん、ちょっ、やめっ」



途切れ途切れに声を出したら、

慣れた手つきでわたしのシャツのボタンを外すジオさんが、
その手を止めて、





「名無しさん、愛してる」


耳元で、そっとささやいた。









リップサービス
(使いふるされた言葉でも、今はわたしだけのものだから、)














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ジオさん、
これじゃただの変態スケベだ
すみません、自己満足です。
 

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