single story

□a hiccup
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ある日の食堂で、4人の男女が昼食を共にしていた

「それでその時パンダがさ〜」

ラビの話を聞きながら食後のティータイムをしていると、ひく、という音が聞こえた

「アレンくん?」

「はい…っひく」

「しゃっくりさ?」

それはアレンのしゃっくりの音だった

「みたいで…っく」

「驚かしたらいいさ?」

「驚かす前に言っても驚かないでしょ!」

リナリーに言われて気付いたのか、ラビはごつん、と机に突っ伏した

「ひっく…うー、苦しいです…っひく」

「どうしたら止まるのかしら?」

「モヤシ」

するとそれまで黙っていた神田がアレンを呼んだ

「アレンですっ…んぅ!?」

隣にいる神田に顔を向ければいきなりアレンにキスをする神田

しかも深く深く口付けられる

「っん…ぅ、ふ…」

リナリーのきゃあっという声が聞こえた

いつもならアレンのために酸素を吸えるよう少しは唇を離してくれる神田だが、今回はそんな隙間を開けることなく長い口付けを交わす

アレンが酸欠で頭がクラクラになった頃、やっと神田はアレンの唇から離れた

「っはぁ…なに、するんです、か…」

「止まっただろ?しゃっくり」

そういえば、と言われて気付くがアレンは顔を真っ赤にして怒る

「だからって、いきなりっ…!!」

「息止めたら止まるらしいぞ」

「言ってくれたら自分で止めます!!なんでわざわざっ…」

「こっちの方が早いだろ?」

「そういう問題じゃありません!」

「二人とも!!」

リナリーが声を上げた

「ここ、食堂よ?」

リナリーにそう言われ、アレンはさらに真っ赤になって周りを確認し、そんなアレンを神田はしれっとした顔で眺めている

「信じられないっ…///」

「嫌じゃねぇくせに」

「っ神田は黙っててください!!///」


今日も4人はささやかな平和を過ごした




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