single story
□ill-natured
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「何やってんだ」
「あっ、神田!」
食堂にいくと一番に白い頭を見つけた
どれだけ大勢の人の中にいても探し出せる、白い奴
モヤシが少し横にずれてできたスペースに俺は座った
「聞いてくださいよ!ティムが僕のみたらし団子勝手に食べたんです!」
どうせ食いもんのことだとは思ったがな
「別にいいじゃねぇか」
「よくありませんっ!最後のひとつだったのにーっ」
両手に持っていたティムの頬(?)を左右にぐいーと引っ張るモヤシ
「ティムのばかっ」
「つーか、こいつ食いもん食えんのか?」
「本当には食べられませんけど、僕を見て食べるマネを覚えちゃったみたいで…」
「飼い主に似たんだな」
「失礼なっ!それにティムはペットじゃなくて相棒です!」
ぴーぴーうるさいモヤシの後頭部を掴んで口の端を舐めてやった
「っっっ!?」
「なんかついてた」
一瞬のことで何をされたのか理解していないモヤシは、段々と頬が赤くなってきた
「な、なな、ななななっ!?////」
「なんてな。何もついてねぇよ」
「っも、もう!!いきなり、何するんですかっ////」
「顔赤い」
「うるさいですよっ!///」
こんなモヤシに溺れている俺も、相当なんだろうと思った
→アトガキ