fille parler

□favor
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※現代設定。アレン♀長髪です。



「髪切ろうかなぁ」

平日の今日、二人とも大学の講義は午前中に終わったため、こうしてアレンの家で一緒に過ごしていた

神田がベッドに寝転がるのはもういつものことなのでアレンは何も言わずベッドの縁に腰かけていた

ふいに、アレンがそんなことを呟き、神田はアレンの背中をみた

神田に負けないくらいに伸びた髪の毛先を弄りながらアレンは先程のように言ったのだ

「なんだよ、いきなり」

「んー…ずっと思ってたんですよ?」

長いといろいろ面倒じゃないですか、というアレン

彼女は自身のことに関してとても淡白だ

邪魔だから髪を切る、というように

誰が髪を切ろうと関係ないが、アレンは別だ

彼女は、自分が唯一を許したただ一人の女なのだ

「…ダメだ」

「え?」

こいつは俺のものなんだから、勝手をされては困る

まして、自分が気に入って止まないこの柔らかい白銀の髪を切るだなんて

「なんで?」

「気に入ってんだよ、俺は」

ギシリ、と俺が起き上がるのに反発してベッドがなる

背中に流れる髪の一房を手にとり指に絡める

「…僕の髪?」

「あぁ」

そのまま毛先に口付けて顔を見ると、ほんのり頬が赤く染まっていた

いつまでたっても初々しい彼女に自分はどうも骨抜きだ

「だから、切るなよ」

「…はい」

返事をした彼女に俺は機嫌を良くして、優しく口付けた

今度は、彼女の甘い唇に



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