再来今世
□三章 女中の小さな悩み
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―翌日―
真奈「ん〜、いいお天気。おはようシロ
.......目が覚めても、やっぱりまだ戦国時代にいるんだね私
ちょっと走ってこようかな。でもこの着物じゃ動きづらいよね.....花さんいますか?」
花『お呼びでございますか?』
真奈「ちょっと、お願いがあるんですけど....」
花『?』
真奈さんは、朝の鍛錬がしたいから動きやすい着物は無いですかって、聞いてきた。
着物を出して、着替えると「一緒にどうですか?」と、言われたので私も一緒に行くことにした
真奈「......よし、準備運動はこんな感じかな。それにしてもいい天気」
暁月「今年は梅雨入りが遅いみたいだな」
花『わっ、びっくりした!驚かさないでよあっくん』
暁月「なんだよ、花。俺がいちゃいけないのかよ。俺たちは、そいつの警護なんだよ」
花『そ、だね』
真奈「.....あ、暁月たちも、一緒に走る?」
暁月「走る?」
瑠璃丸「花ちゃん、御使い様おはよう!」
真奈「瑠璃丸くん、おはよう!秋夜さん、翠炎さんも、おはようございます」
翠炎「おはようございます。ですが、私どもに、さん付けはいりませんよ」
真奈「え?」
秋夜「警護の者は、名前だけで呼べ」
珍しい秋夜が、知らない人とすぐに話せるようになるなんて......
......もう皆には、私は不必要かな。私が居なくてもあっくん達楽しいと思うし。
って何考えてんだろ私!
瑠璃丸「御使い様、その格好、よく似合ってるよ」
翠炎「小袖に軽杉袴。凛々しいですね」
真奈「ありがと。花さんに動きやすい小袖はあるか聞いたら、これを着せてくれたの。私、ちょっと走りたくて」
瑠璃丸「走るって、御使い様も鍛錬するの?」
真奈「前は毎朝、朝練があったの。ここだと運動不足になりそうで....ダメかな?」
翠炎「朝練.....。朝の鍛錬ですか」
真奈「うん。ここって山道だから最初は軽く一キロくらい走ってみようかなって」
暁月「いちきろって、距離の事か?どのくらいだ?」
真奈「え?....、そっか、....
花『.......』
楽しそうだな。あっくんたち....何してんだろ私。帰ろっかな
秋夜「どうした、花」
『秋夜....ううん、何でもない。....あっ、私まだやることあったんだ!先、帰ってるね』
秋夜「あ、おい.....?」
暁月「...!おい、秋。花は、どうしたんだ?気分でも悪かったのか?」
秋夜「いや、まだやることがあったそうだ。一応」
暁月「何だよ一応って」
秋夜「暁月には、分からないと思う」
暁月「?」
真奈「暁月、秋夜。走らないの?」
秋夜「走る」
暁月「おー、今行くー!」