再来今世
□二章 新たな敵、先の世から来た女
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今日は、政虎様が山の中にある泉に出かけている。そのため、あっくんたちも警護として政虎様と泉に行っている。
花『はー。退屈ー』
艶乃「花、手が止まっているわよ。」
花『は、はい!』
あっくんたち今頃何してるのかな。雅刀は刀義さんと遠出しているし・・・・
そのころ山の中の泉では
暁月「翠、聞こえるか?」
翠炎「私も忍びです。この位の距離ならささやき声でも聞こえますよ。足は駄目でも、耳は大丈夫ですからね。」
暁月「・・・足のことは言うなよ。 その分だと異常はないな。秋も、変わりは無いか?」
秋夜「無い」
暁月「相変わらず無口な奴だな」
御屋形様は、この泉に来ると、いつも警護を遠ざける。
暁月たち軒猿ですら、近づけない。
御屋形様にとって、特別な場所だというけれど不用心だ。
何事も無けりゃいいのだが・・
上杉「----誰だ!?」
「お初にお目にかかる。私は千両と申す者。---上杉政虎、その首貰った。」
キンッ
いつの間にか見知らぬ男が御屋形様の前に立っていた
暁月「何....!?こいつ、いつの間に警護の網をすり抜けた!?」
「....待テ....オ前ノ相手ハ、オレダ」
暁月の前に小島様ぐらいの巨体が現れた。
翠炎「御屋形様っ!!」
「おぉっと、綺麗なお兄さん、御主君のところには行かせなくてよ。....ここで死んでもらうわァ」
秋夜「敵襲!?」
「そのようだな。越後の軒猿、お手並み拝見」
みんな武器を片手に敵と激しくにらみ合っている。
上杉「荒川伊豆守の影武者、もうバレたということか。 意外とはやかったな。」
御屋形様ご越後に戻ってきている事は内密にしてあったのだ。
キンッ
千両「いいや、そのような事、信玄ですら、まだ知らぬさ。」
キンッ
上杉「何?貴様ら、どこの忍びだ?武田でなければ、北条か?」
千両「風魔や透波と一緒にするな。だが死ぬヤツには関係ない!喰らえ!」
ザッ 千両は御屋形様に砂を投げた
上杉「むっ、目潰しか!」
暁月「御屋形様っ!」
「行カセヌ。」
キンッ
「ちっ、この怪力野郎め!」
千両「政虎覚悟!」
ヒュワッ....いきなり泉が光り始めた。
全員「-----!?」
ドテッ
「う.....ここは...か、刀!?」(な、何これ!?一体どうなってるの!?)
千両「き.....貴様、何者だ!?一体どこから。」
「------!」
ザシュッ
千両「ぐっ!?利き腕を!」
上杉「....」
ザッ
キンッ
千両「くそ....貴様さえ現れなければ....覚えていろ、小娘!」
ザザッ
千両と名乗っていたやつは仲間と思われるやつらとともに逃げて行った。