Summer Love

□ep.02 寮生活
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〜紫雪side〜



登校初日の今日は、みんなが話し掛けてきてくれたお陰で楽しく過ごせた。


友達もたくさんできたし。

なかでも流華とは特別仲良くなった。



席が隣ってのもあるだろうけど、流華自身がとても優しくて明るいから、知らぬ間に打ち解けてた。




帰りのHRが終わり、みんな帰り支度をし始めている。


「本宮さんと三原さん、ちょっと来て。」

「?」

「はーい。」



先生のところに行くと、パンフレットらしきものを渡された。


「それには寮の簡易地図と、お風呂や食事の時間などが書かれているから。」

「ありがとうございます。」



この学校は全寮制だから、今日からあたしも寮で生活する。




「三原さん、寮まで案内してあげて。」

「わかりました。」

「三原さん今、部屋1人で使ってるわよね?」

「はい。」

「じゃあ、本宮さんは三原さんと同じ216号室に登録しちゃっていいわね。」

「もちろん。」

「じゃあ本宮さん、あなたは三原さんと同室ね。」

「はい。」

「荷物はすぐに運んでおくから。話は以上よ。」



流華と同室かぁ。


なんか楽しくなりそうだな。



「紫雪、帰ろ。」

「あ、うん。」

「あー!まさかの2人同室!?」

「そうだよ?」

「また流華だけいい思いして!!」

「ごめんねー。うちと紫雪は運命の赤い糸で結ばれてるからさ(笑)」

「なにそれ!」

「やめてよ紫雪が可哀相!」

「え、うちの扱い酷っ!」

「紫雪ちゃん、流華に襲われないようにね?」

「わかった(笑)」

「てかうちも一緒に帰る。」

「うちもー。」




 
 

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