…薄桜鬼長編…

□*トリップした先には.3*文久四年
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れいらは何日も目を覚まさないでいた。



…何があったんだよ。















同室にした雪村は、れいらの看病という名目で部屋から出ないよう言い付けている。


やる事があるせいか、医者の娘だからか、苦にはなっていないようだった。














だが、雪村への疑いもまだある。


念のためれいらの荷物は回収しておいた。














れいらの症状を雪村は
熱は無いのでただ眠っているだけかと…、と言っている。













テメェはどんだけ寝るんだよ…














今日何回ついたかわからない溜め息。














溜め息をつけば――




"溜め息ばっかりついてると幸せが逃げますよ"



うるせぇってんだ。













あいつ…馴染み過ぎじゃねぇか。














揚げ足とる所が総司に似てるからか、あまりにも苦労させられているからか――


"不味い? だってお茶淹れた事ないですもん"

"鬼方鬼三!"

















昔から一緒にいるような感覚に陥った。

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