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□そうして僕等は生きてきました。(山知中)◎
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涼「ちょっと聞いて、皆!」
裕「何ー、楽しそうな顔しちゃって。」
侑「妖怪だとか苺だとか言い出すんだったら僕はパース。」
ちげー、ちげー!もっとすごいんだって!、なんてやけに大声で叫ぶもんだから気になって仕方ない。
涼介が言った"皆"の中には、幼なじみである私のことも含まれているんじゃないか、という自己判断により私もトテテ、と涼介の近くに歩み寄る。
一瞬、3人から「…は?」みたいな視線がグサリと刺さったことは気にしない。
涼介も、それ以上何も言ってこないってことは私が居てもいいってことだと思う。
裕「で、どんな凄いことがあったの?」
涼「俺さ…ー、遂にケータイ逆パカしたんだよ!」
裕「うそ!?え、まじ!?」
涼「まじまじ!」
侑「うわー、涼介もとうとう逆パカデビューしたかぁ…、。」
裕「どう?すっきりした?」
涼「あれはヤバいわ!奴らのケータイに入ってた盗撮した俺の写真とか情報とかが全部綺麗さっぱり消えたんだって思ったらもうまじ快感。」
侑「まだ逆パカ経験できてないの僕だけじゃん!」
裕「あれはもうタイミングが命だからねー。」
涼「一瞬で相手のケータイ奪わなきゃいけないんだもんね。」
裕「ってか、知念にも、ケータイ壊したいなーって思ってる子とかいるわけ?」
侑「いるよー。だって、ずっとついてくるんだもん。」
涼「俺ら、別にアイドルとかじゃねーのにな。」
裕「本当のアイドルの人たちって、たぶんもっと凄いんだろね、」
侑「凄いよねー。」
涼「……あれ、凜が居ない。」
そうして僕等は生きてきました
見たくもなかった腹黒い彼らを見た気がしたので、何も聞いてなかったことにしました。
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