short
□rhapsody。
1ページ/1ページ
【はぁ…っ?!、…あ、あいつのことなんか…なんとも思ってねぇし……、っ。】
友達にからかわれ、咄嗟に口を突いて出た言葉。
そんなことないのに。
仲良くなった頃から、ずっとあいつに惹かれてたのに。
俺にとってはそれはただの照れ隠しで。
ほんとは大好きだった。
だけど、その照れ隠しの言葉を"あいつ"が聞いていて。
気付いた時にはもう遅かった。
今まで築いてきたあいつとの絆が見るも無残に崩れていった。
俺とあいつは、めっきりしゃべらなくなった。
それから気付いたこと。
あれは、照れ隠しの言葉なんかじゃなかった。
自分が傷付くのがひたすら怖かっただけだった。
自分を守って、いいことなんて一つもなかった。
残ったのは、…後悔。
【ほんとは大好きなんだよ…、凜ー…、。】
もう二度と
この声は届かない。
rhapsody
その先に欲しいものがあるのに
ただ一つを失う覚悟もなかった。
--END--
model:山田涼介
!感想をお願いします!