short

□rhapsody。
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【はぁ…っ?!、…あ、あいつのことなんか…なんとも思ってねぇし……、っ。】









友達にからかわれ、咄嗟に口を突いて出た言葉。


そんなことないのに。
仲良くなった頃から、ずっとあいつに惹かれてたのに。





俺にとってはそれはただの照れ隠しで。
ほんとは大好きだった。






だけど、その照れ隠しの言葉を"あいつ"が聞いていて。


気付いた時にはもう遅かった。



今まで築いてきたあいつとの絆が見るも無残に崩れていった。

俺とあいつは、めっきりしゃべらなくなった。







それから気付いたこと。


あれは、照れ隠しの言葉なんかじゃなかった。







自分が傷付くのがひたすら怖かっただけだった。



自分を守って、いいことなんて一つもなかった。

残ったのは、…後悔。














【ほんとは大好きなんだよ…、凜ー…、。】








もう二度と


この声は届かない。
























rhapsody


その先に欲しいものがあるのに
ただ一つを失う覚悟もなかった。









--END--

model:山田涼介


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