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□振りほどく腕。
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【ごめん、凜……俺達、もう別れよ、…】
『え、……な、何ー…
急に……どうしたの？』
【ごめんー……】
何を聞いても涼介はごめん、を繰り返すだけで。
『…私…、何かした…？』
【凜は…何も悪くないよー…、】
『じゃぁ何でー……っ、』
【ごめん、……。】
ますます涼介の言っていることが分からなくなる。
【じゃぁね、凜……】
背を向けて歩き出した涼介。
『っ、…涼介っ、!』
そして。
涼介の腕を掴もうとした私の手を、
振り払った。
【…やめろ、凜ー…。】
今まで聞いたこともない低い声でそう言った。
『っ涼介……、』
私はただ、涼介の後ろ姿を見つめることしかできなかった。
振りほどく腕。
(ごめん、凜…。)
だけど。
兄妹で愛し合うことは許されないんだ……。
どうか……
凜がこの残酷な事実に気付きませんようにー……
--END--
model:山田涼介
自分たちが生き別れの兄妹だと知ってしまった涼介と、まだそれを知らない彼女(=妹)の話でした(^-^)v
何？分かりづらい？
…ありがとう。
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