short

□変わったのは僕の方でした。
1ページ/1ページ


俺の目の前で凜が泣き崩れている。



俺は、背後から凜に声をかけた。







……泣かないで?







だけど彼女は振り向きもしない。

まるで、俺の声が届いていないかのように。









【…っ、凜っ!!】


そう叫んでみても彼女は泣いたままで。





そして。



そっと彼女の肩に手を置こうとした俺の手は、













透けていた。









ああ、そうか。


俺は、もうこの世に"居ない"んだね。





君にもう触れられないんだ。

君と同じ時を過ごせないんだ。





君を泣かせているのは…俺だったんだね。














変わったのは僕の方でした。


(好きだよ)

(ずっと。)

(永遠に。)





--END--

model:知念侑李


短(笑)


感想をお願いします!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ