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□恋だの愛だの
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『あなた無しでは』①
とある国で初流王子の
姉である王妃が主催する
初流王子のお見合いが
開かれました。
姉は、
国中の16歳から20歳
(自分の歳より下)の
娘達を強制で集めました。
そこに集まったのは、
初流王子の容姿に惹かれて
世界一の美女(自称)達や、
玉の輿を狙う娘達…
親に言われて、
仕方なく参加した「かのこ」
でした。
かのこは一人は嫌だったので、
親友の桃ちゃんと
一緒に城へ向かいました。
一緒に行くと約束した時に
『かのちゃんと
ずっと一緒に居たいから、
行くんだからね？
結婚はまだ
したくないんだからね！？』
と力説する桃香に対し、
かのこはかのこで、
『私だって冗談じゃない！
強制参加で、
親に泣きつかれなきゃ
行かないから！
大丈夫。私も桃ちゃんと、
ずっと一緒に居たいから！
何かあったら助けるからね！？』
と、使命感に燃えていました。
お城に入って
広間に二人して通されると、
桃香の美しさと、
ほんわかした雰囲気に
包まれている姿に
多くの者が目を奪われました。
同じく目を奪われた王妃は、
「あの子なら
初流君のお嫁さんに
相応しいわ～♪
(自分の言うことには
素直に従うみたいだし…)
隣の眼鏡の子は邪魔だけど…」
と、腹黒い事を考えつつ、
家来に
“今、入ってきた綺麗な娘を
(←間違うんじゃないわよ
と、暗に伝えつつ)
つれてくるように”
と、言いました。