青の祓魔師

□過去と現在と未来?と、兄!
1ページ/11ページ

†分裂†
雪男はお兄さんが大好きです☆









ある日のこと

普通の攻撃による傷の
自己修復能力が半端ないが

対悪魔の聖水や
銀弾等の攻撃には
傷の治りが滅法遅い兄のために
雪男は旧男子寮の
自室で悪魔薬の研究をしていた。悪魔薬といってもトリカブトやマンドラゴラ、ベゾアールの石等、何処かの魔法小説に出てくるような材料とか使っているわけだから、魔法薬とも言えるだろうが…。
勿論
悪魔薬など研究するときは
研究室を使用していたが

個々による効能はあまりなく
自分も兄にも
影響はないものばかりを
用意して研究していたから
大丈夫だと思って行っていた。
割合や調合の仕方によって
変わるだろうが、
甘い考えだったとは
その時、思ってなかった。


各々の薬草をすりおろし
製水と混ぜ、火にかけ、熱し
冷ました後
割合や効果を考えながら
調合するために

蓋をしないまま
試験管やビーカーに
悪魔薬水を入れていた。

分量は混ぜるときに
はかればよいと思っていたから
はかってもいなかった。


集中しすぎで
周りの音が聞こえなかった…

不運が重なった
としか言いようがない

でも、
兄さんが一番悪いと思うんだ!



「雪男ー!晩飯できたぞー!」って、思いっきり両手で
背中を押してきたんだから!!!


案の定
僕は勢いよく机に
額をぶつける形となり、

その衝撃で机が揺れ
試験管やビーカーに容れていた
悪魔薬水を盛大に被った…

兄さんはそのまま僕と一緒に
魔法薬水を被らなかった
(チッ)

キキーッ!って
ブレーキを踏んだかのように
制止し
何故か飛び退いたらしい

勢いよくやったもんだから
すぐに怒られると
判断したんだろうが

後で
ゆっくり怒られる
可能性だって在るんだから、
ホントにバカ兄だ!!

しかし、ソレが幸か不幸かは
横においておく。

結果的には僕だけが
被害を被った!


兄は、
“試験管やビーカーが倒れて
たくさんの液体が雪男(僕)に
かかって混ざり
煙が上がった。
それを雪男(僕)自身を
包んでいるのを確認した。
あとから
開いていた窓から
葉っぱが一枚入ってきて
煙の中に入ったと思ったら

ピカッ!

っと光ったと……。

後は
目を瞑ってたから分からない”

と…まあ、
僕も机に顔がめり込むなぁ
と、思った瞬間から
額をぶつかる迄には
目を瞑ってたから

知らなかった事を知り得たから
納得した事はあったんだけどね…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ