青の祓魔師

□第一章 闇
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僕は祓魔師になるために
勉強をしてきた。



母親のお腹のなかに居た時には
魔障を受けたのだから、

小さいときから…
悪魔が見えていた。

周りは見えていないみたいで、
兄さんにも
見えていなかったけど…

「雪男が言うんだったら、
いるんだろうな!信じるよ。」

と、いってくれた。


まあ、
神父(とう)さんには見えてたから、信じてくれて

兄さんを守れるように

強くなる術を学んできた。










正直

小さいときから身体が弱い僕を
兄さんは守って

怪我をよくしていた。

だからこそ
「お医者さんになりたい!」
って思ってもいた。


物質界の医学を学び、

祓魔師の勉強もしていて

ふと、思ったことがある。




“物質界に魔神(サタン)が
憑依できる物質が存在しない”

ということは…


魔神が父親に憑依して
母親が受胎した!
とは考えにくい。

ならば
母親のお腹のなかに居たとき
それも
出産間近な時に

僕たちは魔神によって
悪魔を、
僕たちは憑依されたのではないか?
ということだ。

ならば、
小さい時から悪魔が見えるのは
不思議ではない。

そして兄さんは

魔神の青炎の力を与えた時に、
耐えられてから

“魔王の烙胤”と、呼ばれるなったのかもしれない。
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