がんばる小悪魔ちゃん(終)
□小悪魔ちゃん お別れする
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すんなりと魔王さまとやらに会うことができ、身を流れに任せて気づけば本当にあの男――ルシフェルの下女になっていた。
魔王さまは来るものは拒まずの性格なのか、あっさりと魔王城の移住を許可されてしまった。
あれ、おかしい。こんなはずではなかったのだが……。仕方がない、あのふかふかに寝かせてもらった礼ぐらいはしてやろう。
あわよくば、なぜルシフェルを拒められないのかも調べてみよう。
頑張れ私! とレムはメイド服に着替えて自身を励ますのだった。
「レムー、部屋が散らかったから、僕が帰ってくるまでに片付けておいて」
はあっ?! 自分で散らかしたんだろがっ! 己で片付けろや! と言う感情を内に秘め、笑みを携えて「わかりました。ルシフェルさま」と、主を見送った。