セブンデイズ

□夢見る宇宙船
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 少し前を歩く見慣れた背中を追いかけて、声をかける。

「おはよ、楽」
「おーおはよ、隆平」

 こちらを振り向く楽の顔には、いつもどおり白いガーゼが貼られている。整った顔立ちの中でそれだけが妙に浮いていて、それを見る度に胃の奥がぐるりと鳴く。

「今日一限から数学とか、まじ萎えるよなー」
「そういや今日25日か。隆平当たるんじゃねえの?」
「え、まじで!? 俺予習してきてねえし!!」

 今日25日かよ……ぬかったぜ全く予習してねえ。白い蛍光灯の下、同じく真っ白なノートが誇らしげに輝くことだろう。

「御愁傷様。磐田の奴、答えられなかったらうるさいぞ」
「絶対磐田は粘着質だ!!……ところで楽さんや」
「なんだね隆さんや」
 
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