小話
□HHH
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「しっかし厄介な牢だな…魔法が効かねぇとはな」
さすが魔導士を収監する牢屋といった所か、ナツの滅竜魔法をもってしてもその石壁や鉄格子にはヒビ一つ入らない。それどころか反射されて自分の攻撃で怪我をしかねない。
それでも諦めず何度か攻撃を繰り返すナツに、ケツプリ団のリーダーがチッチッチ、と口元で指を振る。
「兄ちゃん、ここは一つ発想を逆転すればいい。内側から出られないなら、外から開けさせりゃいいのさ」
「…どういう事だよ」
思わせぶりなリーダーの発言にナツは攻撃の手を止める。
おそらくこれ以上やっても牢は壊せないだろう。他の脱出の可能性に頭を切り替え、ナツはリーダーに話の先を促した。
切羽詰った状況での意外な冷静さはナツの取り柄でもある。
「それには兄ちゃんにちょっと手伝ってもらわねぇとな」
魔法が効かないから出られないというのに、一体何を手伝えというのか。
頭の上にクエスチョンマークを飛ばすナツに意味ありげな笑みを送り、リーダーは部下二人に目配せをする。
それを受けた部下たちは顔を見合わせて頷くと、首をかしげるナツに向かって一斉に飛びかかった。
「うわッ?!?」
「おとなしくするでゴザンス」
「暴れると痛いッスよ」
魔法無しで大の大人3人と少年一人ではどちらが優位かは比べるまでもなかった。
あっという間にナツは硬い石の床に押さえつけられ、冷えた感触が服越しに背中に届く。
両腕は二人の部下が左右片方ずつ尻を乗せて自由を奪い、腰の辺りにリーダーが巨大な尻を乗せ、馬乗りの体勢になっていた。
「いきなり何すんだよ!?どけ!!っつーかケツ重すぎだろ!!」
喚いてみてもケツプリ団3人の息の合った連携で身体はビクとも動かない。
それどころか、もがけばもがく程ケツプリ団達の大きな尻の生々しい感触が伝わってきて、気持ち悪い事この上ない。
尻で身体を拘束されるという、ありえない上にあまりにも屈辱的な体勢にナツは歯噛みしてリーダーを睨みつける。
「兄ちゃんイイ目するじゃねぇか。その調子で頼むぜ」
恥辱に頬を染めるナツを見てリーダーは満足げに笑うと、乗り上げていたナツの身体から少し腰を浮かし、ケツプリ団の証である全身タイツの股間部分にあるチャックを開いた。
そこからズルリと引き出されたのは、まぎれもなく男性器。
ナツは目の前に突然現れたモノと、何よりその凶悪ともいえる大きさに思わず目を見張った。
デカい。デカすぎる。
タイツを着ていた時も確かに膨らみは目立っていた。
てかタイツからいきなり出るって事はパンツ履いてないのかよ。
あ、でもそこにチャックがあるっていうのは意外と機能性も考えられた衣装なんだな。
それよりどう見てもデカすぎだろ。
目の前に現れたモノの規格外の大きさに動揺しすぎて若干的外れな感想まで頭を巡るが、あいにくハッピーもルーシィもいないのでツッコミは無い。
グレイ…よりも確実にデカい。昔一緒に風呂に入ったときに見たギルダーツのモノも相当だったが、もしかしたらそれよりも大きいかもしれない。
いや、そんな事より今気にすべきはこの状況だ。複数の男に力づくで押し倒され、目の前にそそり立つモノは見事に臨戦態勢だ。
鈍感なナツにも、これが貞操の危機というものであることは理解できた。
「ちょ…!!そんなモン出してどーすんだよ?!」
「"そんなモン"とは言ってくれるぜ兄ちゃん…脱獄には大事なモノなんだからな」
予想した展開通り、ケツプリ団のスーツと同じく黒光りするソレはナツの顔に近づいてくる。
「ちゃんと濡らさなきゃ痛い思いすんのは兄ちゃんだぞ?」
「やめ…!!っんぅ、っむ?!」
必死に口を引き結んでいても太く硬い先端で唇を何度も押されるうち、ついに口の中に押し込まれてしまった。
男臭い独特の匂いが口の中に広がり鼻を突く。
「ンッ、は…ぁ」
その大きさゆえに雁首までしか含めず、飲みこめない唾液が口端から零れて竿を伝う。口内のペニスを舌で押し返そうとすると自分から進んで愛撫しているようになってしまい、かといって抵抗をやめれば喉奥を犯される。
無理やり奉仕させられているこの状況と息苦しさでナツの瞳に自然と涙が浮かぶ。
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