\紅蓮の蓬莱島/

□不老不死の地、蓬莱島
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――――


「剛羅がやられてしまいましたね」


「あんの野郎・・・俺の可愛い弟分を・・・!!」

ギュッ

拳を握りしめ悔しそうに歯を食いしばる獣羅。



「犬夜叉とかいったな、あの半妖・・・」


青い長い髪を揺らし不適に笑う青年、龍羅。




「どうします、龍羅の兄者」


独特な雰囲気をもつ凶羅。






「今度は島からにがさねぇ・・・」








待ってな、犬夜叉・・・俺がぶっ殺してやるぜ・・・。


――――




「おう!皆、無事か?」


『ねぇ犬夜叉!あの子、誰なの??』





木の陰に隠れている、さっき襲われていた少女を指差す。


犬夜叉にこんな小っちゃな女の子の知り合いがいるなんて、意外だな。






「あぁ。俺も最初見たときはびっくりしたぜ」


「犬夜叉兄ちゃーん!!」



ガバッ




いきおいよく犬夜叉に抱きつく少女。


「おわっ!」

「兄ちゃーん!」




ファサッ


今まで頭にかけていた布が落ちた。




!!

『この子・・・』


「あれは半妖じゃな」





少女の耳は魚のひれのようになっていた。



「だああ!!離れろって!」


抱きつく少女をひっぺがす犬夜叉。

あいかわらず・・・はは。




「兄ちゃん!みんなを助けて!!」


「ああ?」






ジ――――


皆揃って犬夜叉を見つめる。



「ん!」

かごめちゃんが元気よくうなずいた。





『名前、なんていうの?』


目線をあわせるようにかがんで顔を覗き込む。




「藍だよ!」


『藍ちゃん、よろしくね!』






藍ちゃんに一通り自己紹介をし、とりあえず休める場所を探した。


「今日はあの小屋で一休みしましょうか」

「あぁ」



弥勒様の指差す方角には良い感じの小屋が。

みんなゆっくり入れる位のスペースだった。







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