\紅蓮の蓬莱島/

□不老不死の地、蓬莱島
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ピクッ
「…!」

犬夜叉の耳が動いた。



『どうしたの?犬夜叉』

「くっ、この匂い…!」
ダダッ

「ちょっと!犬夜叉!!」

「相変わらず勝手な奴じゃ」




ギャオオオオオ

「「「!?」」」


走りだした犬夜叉を追おうとした瞬間、奇声(?)が響いた。

妖怪…?
だとしたら、犬夜叉はその妖怪を追って行ったんじゃ…



「あたし達もいこう!」

珊瑚ちゃんは雲母にまたがり、その後ろに弥勒様ものった。


「名無しさんちゃん、行きましょ!」

『うん!』


私とかごめちゃんは変化した七宝ちゃんにのっかった。


『ごめんね七宝ちゃん、重くない?』

「平気じゃ!」



空中へと上がると巨大なカメが小さな女の子を襲っているのが見えた。

『あ、危ない!!』


カメ妖怪の攻撃が少女にあたる寸前で珊瑚ちゃん達が保護に成功した。

良かった…無事みたい。



ホッと胸を撫でおろす。


「かごめ様、名無しさん!この子をお願いします!」

「わかったわ!」


少女をかごめちゃんに託して珊瑚ちゃん達は私達の方に攻撃が向かないようカメ妖怪を遠ざけにかかった。



『大丈夫だよ。私達があなたを守るから』

不安そうな表情の少女にニコッと優しく微笑んだ。





ギャオオオオオ


「しまった!危ない!!」

『っ!?』



いつのまにか目の前にはカメ妖怪がせまっていた。



私がなんとかしなきゃ…!

咄嗟に腰にかけてあった愛刀、五月雨を鞘からぬいた。

「名無しさんちゃん!!」


隣からはかごめちゃんの心配そうな声。





ド―――――――ンッ



ギリっと唇をかみしめて五月雨を持ち2人を自身の背中の後ろにやる。

その瞬間――、





「くらえ!風の傷!!!」

『「犬夜叉!!」』



「犬夜叉兄ちゃん!!」


え?






「へっ、他愛もねぇ」





図体がでかいだけっだったのか・・・。


『ありがとう、犬夜叉』

「あぁ。怪我はねぇか?」




シュー・・・

風の傷でおきた煙がはれていく。





「!!まだよ!」


「あんだと!?・・・ちっ、思ったより頑丈な奴だな」





なんて硬いからだ・・・!!


「ふはははは」

!!


『かごめちゃん!!頭の上の顔をねらって!!』





みつけた、弱点!!


「わかったわ!いっけええ!!」

ヒュン


「グアアアア」


「くらえっ!風の傷!!!!!!」




ド――ンッッ



「グギャアア・・・」

カメ妖怪は奇声をあげて海へと沈んでいった。



死んだのかな・・・?
にしては、傷があさすぎるような気もする。






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