【F2119】URA

□「門限と藪ヘビ」
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ルフィを一糸纏わぬ姿にしてから、ゾロは自分もシャツを脱ぎ捨てた。
期待から下肢はもう勃起しかかっている。
ルフィの白い肌はとてもキメが細かくなめらかで、生娘のようにスベスベでキレイだと思う。
もちろん実際には男らしい筋肉も薄付きながらちゃんとあるし、柔らかいわけでもない。だけど指先に吸い付いてくるような肌は心地よい弾力があり、なぜか柔らかいと感じた。
ゾロは特に、ルフィの穢れを知らない透明感のあるチクビがむしろ卑怯だろ、とか勝手なことを考えながら、まだ柔らかいそこを唇と舌先とで捕らえ、思いきってかぷりと口に含んだ。
「あっ!?」
「……?」
ルフィの声色が疑問符を浮かべているように思い、ゾロはちょっと当惑したが、そのままざらつく舌で舐めたり押し潰したり、反対のチクビも人差し指の腹でちろちろ小さな尖りを掠めていたら、ルフィが「ん〜っ」と肩を竦める。
たぶん、男のソコが感じるなんて思ってなかったんじゃないだろうか、その疑問符だったと思う。
ゾロはわざとちゅっちゅと音を立て何度も吸い上げ、硬くしこってきたころを見計らって隣の果実にも舌をぺろんと這わせた。
「や、や……ああっ」
ルフィの声は男の癖に正直めちゃくちゃ可愛い。
「ゾロ…っ、ソコもういい」
「ダメだ、まだこっちが立ってねェ」
「チクビも立つんか!?」
「自分で触ってみろよ」
言うなり自分の肩を掴んでいたルフィの片方の手を取って、さっきまで舐めて濡らしていたチクビをつれつれと触らせてやった。
ルフィが「うぎゃっ」と真っ赤になる顔を見逃すことなく、にやりと口角を吊り上げるのは、ただの意地悪だからだ。
「ち、ちっこくてよくわかんねェ」
しかし立ち直りの早さと好奇心旺盛さはさすがルフィ。自分の胸を見下ろしながら指で引っ掻くも、自分で触っても感じないのか首を傾げる。
「女のじゃねェもんなぁ。けど可愛いぜ?」
「そうかぁ?」
眉根を寄せる彼には理解できないのか。そりゃそうだよな……。
「おれはお前の体に欲情してっからな、どこでも可愛いよ」
素直に言ってみたのになぜか頭を小突かれて少しばかり心外だ。
「おれでも欲情できんだ、ゾロは……」
「お前は? 気色ワリィか?」
ルフィがキョトンとして、ブルブル頭を振った。
「ゾロの体キレイだよな。おれやっぱしドキドキするっ!!」
にかーっと笑って言ってくれたのでちょっと安堵。
「そんならやめねェ」
「次なにする?」
「どうされてェんだ?」
「んー、おっぱいはもういいから……」
チロ、とルフィが自分の下肢に目をやった。
「あー…先にいっぺんイクか?」
「うん。でもその前に!」
「……前に?」
いやーな予感が。
「ゾロのちんこ見たい!!」
「言うと思った……」
ゾロのモノももうすっかり勃ち上がっているのだ、こんな雄の象徴を見せられてルフィは嫌悪しないだろうか。
「早く」
「……兄貴のとか、見たことねェのかよ。そんな変わらないかと……」
それならルフィのも大差ないことになるが、ルフィのはまだまだ子供っぽくてキレイな色なのだ。
「勃ったとこなんかパジャマの上からしか見たことねェよ!」
「ああ朝勃ちか……」
シンキングタイム。だがもうゾロはあれこれ考えるのはやめにして、思いきってジーパンと下着を脱ぎ捨てると床へ放った。
それからまたルフィに跨がり、「こんでいいか」と不遜に言い捨てる。
ルフィの大きな目が、ゾロの顔から胸へ、そして股間のほうへ……。
「おおー! これが大学生のちんこか! おれもあと2年したら……」
「いやいやいや、それは個人差」
「? そうなんか?」
「次にいっていいか」
「そうだった、おれ早くイきたい」
両手を伸ばしてくるルフィを掬うように抱き締め、ゾロはナニとナニをピタリと合わせた。
「!?」
そんなことをされると思ってなかったのか、ルフィの困惑が伝わってきたが、無視して腰を上下に揺する。
「ちょ……っ、ゾロ!」
互いの一番熱い箇所を擦り合わせるとルフィがちょっと肩を押しやって来るも、快楽には逆らえなかったらしくやっぱり抱きついてきた。
やがて二人分の先走りでねちねちいやらしい音がし出し、ルフィの腰もわずかながら揺れ始める。
「ぁん、あっ、ゾロ、やらしぃぞ……!」
「腰振りながら文句言うな」
「だ…て…、あっあっ!」
もうイきそう、とルフィが訴えてくる。ゾロは二人分のペニスに手を添え、一気に扱きあげた。
「あぁああ……! やっ、きもち…ぃ、……アアッ」
どぱ、とルフィが先に爆ぜたので、次いでゾロもルフィの腹に吐精した。
きゅっきゅと根元から先端まで搾りあげ、最後の一滴まで出しきると、弛緩しきったルフィのピンクに上気した裸体を、自分も肩で息をしながらマジマジ真上から眺める。
「やっべ、ルフィが色っぽく見える」
「ゾロの顔のが、エロい……」
にしし、と汗だくの顔でルフィが笑ってゾロの頬に片手をぺたりと当てた。
その笑顔につい今さっきの色香は消え去り、幻だったとさえ思う。
「なぁルフィ」
「んん?」
「もうちっと悪ふざけ続けていいか?」
ゾロは最初からかなりマジだが。
「セックス終わってねェよな? いいぞ?」
ルフィの漢っぷりというか、いっそ無知さに救われたと狡いことをゾロは考えながら、その腹に溜まった精液を片掌と指に塗りたくり、ルフィの右足を横へ広げた。
「わわ、丸見えじゃんおれ……」
「ああ全部見える」
兄貴以来だろうか、と思ったが体が成長してからのこんな部位を見るのは自分が初めてだろう。
ゾロはルフィの小さな蕾に掌のぬめりを擦り付け、そっと中指をその中へと潜り込ませていった。
つぷり……。
「あ、あんまし触るなよ!? そんなとこ汚ねェぞ!?」
「別に汚くねェよ。こんなとこまでピンク色じゃねェか」
「そういう問題じゃ……あっ、入れすぎ!」
「お前なァ、ここにおれの入れんだからこんなもんじゃ済まされねェんだぜ? 大人しくしてろ」
「じゃあもうちんこ入れろよっ、……わっ」
ゾロは指の先から根元まで、ずりっぐにっと抜き差しを始める。なるべく入口を拡げておかないとルフィに怪我をさせてしまうかもしれない。それは不本意だ。
さらに人差し指を増やし孔をぐっと圧し拓けば、ルフィがくぅと喉を鳴らした。
「軟らかくなるまで入れねェ。痛かったら言えよ?」
そうは言ってもルフィはフリフリ首を振るだけだ。
負けず嫌いのルフィの性格からしてそうだとは思ったが、どうせならこういうときに素直になってほしい……。
「…はっ、ハァ…ハァ……」
3本目ともなるとギチギチで、これはルフィの下腹に力が入っているからだと思う。
幸い入口はもうよさそうだし、早くイイとこ見つけてやらねェと……。
聞きかじりの知識だが男の性感帯がある筈だ。
ゾロはルフィに覆い被さると額や頬にちゅっちゅとキスを送りながら、最後に唇へ齧りついた。
ルフィが抱きついてくる。
少し、怖かったのかもしれない。これはゾロの落ち度だ。
「ん、はふ、んんん」
舌を絡めルフィをなるたけ翻弄しながら、熱いルフィの中をぐちゃぐちゃとかき回した。
「んっ! ……ぶあっ、ゾロ待て!」
「あ?」
「奥の、さっきんとこ……」
「ここか?」
「ぎゃあ! ちんこにキター!!」
だからなんでこういうときばっか素直かな……。いや今回は助かった。
「ここ気持ちイイんだな」
「んあっ、あっ! ビリビリする……っ」
がり、と肩に爪を立てられてゾロは顔をしかめるも、そうと解ったら興奮せずにいられない。自分だって一度の射精くらいで萎えやしないのだ。
「ちっとごめんな」
とルフィの唇にちょんとキスしてからゾロはその細腕を解き、再び体を起こした。
「ゾロ見んな……っ」
ルフィは自分のおしりの穴が他人の指を3本も咥えている様を見られたくないのだろう、ゾロの腕を咄嗟に掴んできたが、ゾロは「見てェんだよ」と言い置き指をずるりと引き抜く。
ぱくぱくと、桃色に熟した蕾がゾロを誘うように伸縮を繰り返している。
ルフィの足を大きく開きそれを目に焼き付けた瞬間、ゾロのイチモツがまた一回り大きくなった。
視姦だけでこんなになったのは、生まれて初めてかも……。
「ルフィすげぇな。男の体にこんな欲情する日がくるとは思わなかったぜ……」
まぁそれも、ルフィだからだ。性別は関係ない。
「ど、どうなってる?」
「エロすぎる」
「ゾロのアホ……早く入れろって!」
「了解」
ルフィの薄い腰を両手で掴んでゾロは引き寄せる。
真上を向いて痛いくらいに勃起した自身に手を添えると、僅かに口を拓いたソコへぬぐぐっと尖端を押し込んだ。
「……っ!!」
ルフィが下唇を噛んでギュッと目を瞑った。
「唇噛むな。ゆっくり息吐け。頼むから」
「……ゾロがお願い?」
「ダメか?」
「ダメじゃねェ……。すう〜はぁ〜〜」
ちょっと間抜けな感じだったがそんな様子もめちゃくちゃ可愛い。相当ハマったなこりゃ、と観念してしまう。
ゾロはルフィが息を吐くその間だけ、そっとそうっとペニスを入れていき、ようやく全て収めたときには快感よりむしろ安堵から汗を噴いた。
「ハァ……きっつ」
正直、凄く狭い……。
「うわ〜〜なんかスゲェ〜〜! ゾロがいるっ」
きゅっとナカを絞めつけられてゾロはあっという間に余裕を奪われた。
「て、てめェ! エロいんだよっ!!」
「なにが!?」
無意識って怖えェ……。


最初はゆっくりだった出し入れが速さを増してくると、ルフィは「んっんっ」と鼻から抜けるような声しか出せなくなった。
必死に枕とシーツを掴んで衝撃に堪える。
目も開けていられないくらいで、ちょっと情けないと思ったけれど、上下にゆさゆさ揺すられ、痛みを我慢するのがやっとなのだ。
セックスって痛ってェんだなぁ……。
それともゾロがでかすぎるのか。
どっちもかなぁと思いながらまた唇を噛んだら、途端に抱き締められてキスされた。
「ん…っ」
咥内を犯され腹のナカも犯される。
ずぷずぷと変な音が聞こえて自分達がひとつになっている部分からなんだ、とぼんやり解る。
「ん、んっ、ハァ……」
やっと口を解放されて恐る恐る目を開けたら、ごちんと額に額をぶつけてきたゾロのどアップがあって、欲にまみれた精悍な顔付きをカッコイイなぁと思った。
「ゾ、ロ……」
「おう」
「きもちーか?」
「まぁな」
「まぁまぁ?」
「死ぬほどいい。おれはもうガッツリ堪能したから、お前の番だ」
「へ……?? おれが入れ――」
「そうじゃねェ!」
誰が譲るか、とか言いながら、ゾロがきつく抱き竦めてくると自身を最も奥まで突き込んだ。
「ああ!?」
それがさっきビリビリした場所だと鈍いルフィでも気づき、ゾロの肩に掴まる。
こりこりとゾロの尖端がソコを擦ってくると、ルフィは一気に顔を真っ赤に染め上げ、体温が上昇するのを感じた。
「ルフィ、もうなんも考えるな」
「あああっん! やめ……っあ! あっあっ」
言われなくても何も考えられない。
ゾロの腹で擦られている分身もあっという間に膨れ上がり、また涙をこぼし始める。
目からも水が出て(水だ水!)、ガリガリとルフィはただゾロの肩甲骨を引っ掻き続けていて――。
さっきの訂正、セックスって気持ちイイ……。
ややしてルフィが暴発の勢いで果ててもゾロの動きは止まらず、殺す気か、とちょっと思った。
「も、ストップ……ゾロっ! おれ無理!!」
「ワリィ、もう一回……」
もう一回!? なにが!? なにをっ!?
と混乱して気づかなかったのだが、後々ゾロに聞いたら一度ナカに出したあとだったらしい。
ルフィはわけが解らないままくるんと入れた状態でひっくり返され、ケツを持ち上げられるとガツガツ貫かれた。
「クッ……スッゲェ絞まりいい……」
「や…っ、そんなこと、言うな……!」
「すまん」
背中から抱き締めてきたゾロの、ドクドク打つ鼓動が伝わってくる。
ゾロめちゃくちゃ興奮してんだ…と思ったら、少しだけ気分がよくなった。おれ単純でよかった。
「ハァ……はっ、あ、あっゾロォ」
「ルフィごめんな。悪ふざけが、度を越しちまってる……」
「ゾロ、とだから、別にいいっ」
「……そういや門限、間に合うよな?」
「なっ!? お、お前……! なんでこんなときに思い出させんだ!!」
エースとサボの顔、思い浮かべちまったじゃん……!!
おれバレたら絶対ェ怒られる……(そんで燃やされる)。
「いやホンット悪かった……」
「……謝ってくれたからいいよ」
「兄貴のこと、考えてんのか?」
「考えてねェ!!」
ルフィはもう枕に顔を埋め、かぶりを振った。
そして自ら尻を突き出し奥≠強請る。
それを正確に読み取ったゾロがさっそく感じる箇所をぐりぐりしてくれたので、またびんびん震え出した自身にルフィは手を伸ばすも、ゾロにぺっと退けられ扱かれる。
あぁもう、気持ちヨすぎ……。
これっておれが悪ィことしてっから、余計にそう感じんのかな??
ルフィはゾロに併せて自分も腰を振りながら、しばしの背徳感に身を置き、逆にいっそう上り詰めていった。


白いルフィのうなじに吸い付き、ゾロはわざと赤い痕を残して唇を離した。
兄貴達がこれに気付くことはあるだろうか。
ささやかな宣戦布告……。
悪ふざけなどでは、決してない。
ルフィを近いうち貰いに行く決意をしたゾロは、ルフィが3度目達してぐったり眠りこけてしまっても起こすことはせず、後は静かに彼の自覚のときを待つのみだ。

『ゾロ……好、きだ…っ好き……!』

完全に理性を飛ばしたあとのそれはルフィの深層化にある、本当の気持ち。
本人すらまだ気付いていない、ゾロへの想いと、告白だった。
ゾロは自分のベッドでくーくー眠るルフィの湿り気を帯びた前髪をそろそろと撫で、
「おれもだぜ」
小さく微笑した。



門限の夜6時。D家――。

「おっっせェ〜〜〜っ!!! ルフィのヤツ遅すぎる!!」
「まぁまぁ、落ち着けってエース〜。ルフィにも付き合いってもんが……」
「サボはルフィに甘すぎる!」
「そうかなぁ。あははは」
「わ・ら・う・な」
「あは…は…」
「最近ウソップとも遊んでねェみてェだし、門限破り増えてきたし……。今日という今日は問い詰めてやる」
「藪をつつくとヘビ出るぞー。あははは」
「わ・ら・う・な」
「はいはい……」

この数時間後、すごすご帰ってきたルフィが当然のようにきつく叱られ、兄は見事に藪をつついてヘビを出すのだが、それはまた別のお話である。





(おわり;)

桜矢様へ! 抜かず2発・笑
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