【F2119】URA

□「リーマンが花屋に通う理由」裏編
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∞∞∞

風呂に入ったルフィからはゾロ宅のソープの匂いがした。なぜか新鮮に感じる、毎日嗅いでる匂いなのに。そしてパジャマルフィもすごくかわいい。
一緒にお風呂、は却下されたので、ゾロもルフィの次に入る。これから運よくルフィを抱けたら万々歳だけど無理強いするつもりはなかった。
「ルフィ?」
「お、ゾロおかえり〜」
「ただいま。風呂から上がっておかえり言われたのは初めてだぜ」
「なんとなくだ」
にこ、とルフィが笑う。この笑顔だけで充分に満たされはするのだが。できればルフィのまだ見たことのないところを見て、触りたいところに思うまま触れてみたい……。
「じゃあゾロ〜、エッチするか?」
「ぶはっっ」
ゾロは風呂上がりのビールを思いっきり吹いた。
「なに驚いてんだよ。おれOKつったじゃん、ラインで」
「いや、その、躊躇とかねェんだなと。ああ、経験ありなのか」
それなら納得がいく。ルフィは男にモテるしそれなりに場数を踏んでいたり……してるようには全く見えないので驚きだ。
「なんの経験?」
「セックスの……」
「え!?」
「は?」
「男同士でも最後までできるんか!?」
「できるが。ルフィはどこまでヤったことあるんだ? イカせ合いとか?」
「えーっと、全く想像してなかったからどこまでとかわからん。とにかくエッチなことするんだろなーって……。たまにゾロ触ってきたけど、あれよりスゲーやつみたいな感じ? そっか〜セックスできるんか〜〜」
ルフィが感心しまくってうなずいた。ゾロが触った以上の経験なしってことは……全くのハジメテでいいのか??
「ありがとうございます」
「なにが!?」
ルフィが変な人を見るような目で見てきたけれどこれが感謝せずにいられようか。
「ベッド行こう」
「お、おう!」
うわー緊張してきたーとかルフィは言いつつワクワクしているようだ。ルフィらしい。しかもゾロの手を取って自らベッドへ連れていく積極性。
ばふっとルフィが先にベッドに腰かけると突っ立っているゾロに「ん」、両手を差し出してくるものだから、
「おいで? 的な?」
「どーんと任せろ! ヤり方わかんねェけど!!」
「アホかお前が任せろ!!」
「えええええ!!?」
「おれは抱かせろって言ったよな!?」
「だから最後までデキるって知らなかったんだって!」
「いいからおれにヤらせろ」
「うぅ〜ん」
「ヤらせてください」
「いや、ううぅ〜〜ん」
「この通り!!!」
ぺこーっ!!
「だからそれゾロの猫スタンプ思い出してダメなんだってば!! わかったよもう!!」
「よっし」
頭を下げるくらいリーマンならお手のもの。と言いつつあまり下げたことはないが。
「おれはまるっとハジメテなんだからな! そこんとこよろしく!!」
「了解」
それでよく男を抱こうと思ったもんだが、ルフィなので仕方ない。
ゾロはそっとルフィをベッドへ押し倒すとするするとパジャマを脱がしていった。
珠のお肌ってのはこういう肌をいうのだろう、ゾロが見たことのあるどの肌よりルフィの素肌は瑞々しい。
「きれいだな」
「どこがだよ。変なこと言うな」
添い寝すると、そうっとルフィの首筋に触れてみる。するんっと気持ちのいい手触り。こんなにルフィと密着しているのは初めてのこと。やっぱりすごいことのような気がする。
掌を鎖骨へ、胸へ、左のチクビの周りをくるくる撫で、その真ん中のピンクの突起にそっと触れた。
「触っちまった……」
「ゾロいちいち反応おかしくねェ?」
こんなもん?と首を傾げるルフィ。もう少し実感させておいてほしい。
ぺたんこの胸をむにっと摘まむと意外に柔らかく、つるっと綺麗な乳輪は舐めたら気持ち良さそうだった。
「ここ、舐めていいか?」
「す、好きにしろよ!」
カッと赤くなったルフィにくらくらしながらもゾロは小さな小さなチクビをぺろっと舐めてみた。
うわ、プリン舐めてるみてェ……っておれプリン食わねェけど。
「ど、どうだ?」
ルフィがおずおずと聞いてきた。
それには答えずちゅうと吸い付いたり、舌を擦りつけるように何度も舐めたり。やがてしこってきたチクビをころころ転がす。
「んあ、なんだこりゃっ」
「その台詞はちょっと」
色んな苦労を思い出しちまいそう……。
「うーん、こんなとこ気持ちいいんだな……」
「よかったか?」
「うん」
それを聞いて嬉しくなる。自分がすることでルフィが気持ちよくなってくれれば嬉しいに決まっている。
ゾロはルフィの唇にキスしながら尚もソコを攻めた。
ルフィの柔らかい唇と、ルフィの小さなこりこりチクビ。初めて舌先で唇をノックすれば胸の刺激もあってかハァとルフィが熱い吐息を漏らし、ゾロはすかさず舌を差し入れた。
「ふむっ」
ちょっと押し返されるも構わず口腔を犯していく。もちろん手ではルフィの胸を撫でたり、チクビをきゅっきゅと摘まんだり、薄い筋肉の腹をやわやわ撫でたり……。
幸せすぎる。こんなにいっぺんに色々なことをルフィに出来るなんて。
「んっ、はふっ、ん、んっ」
息が苦しくなって来たのかルフィが弱々しく首を振るのでゾロは名残惜しく唇を離した。
「ハァ…ハァ……しぬかと思った」
「悪い。けどがっついてるつもりはねェぞ」
「ベロちゅう気持ちいいけど、いつ息していいのかいまいちわかんねェ。ゾロいつ息してんだ?」
「そうだな、舐めたあととか吸ったあととか」
「??」
「とりあえず息は鼻でなんとかしろ」
「お〜なるほど解った!」
素人ルフィって面白ェ、とか思いつつゾロはまた唇を塞ぐ。
ルフィの唇は本当に柔らかくて、貪っていると噛みつきたくなって困る。そんなことをしようものなら絶対怒られるから我慢。
今度は進んで口を開けてくれたルフィはゾロを真似ようと思ったらしく、同じように舌を絡めてみたり吸い付こうと必死になってかわいいのだが、そこは自分がやりたいゾロなので、ルフィの舌を引っ張りこんでぢゅうっと吸うと途端、ルフィが「んー!!」と暴れだした。
「プハッ、ゾロずりィ!!」
「すまんすまん」
「ニヤニヤすんなムカツク」
「ルフィは探究心旺盛だ」
「うんなんか楽しいし、きもちィ!」
「そりゃよかった」
「ゾロも脱げば?」
「あぁ」
体を起こし、パジャマの上を脱ぐ。
そして改めてルフィの体を上から下までじっくり眺める。まだパンツは脱がせていないので大事なところは拝んでいないが、
「ルフィ勃ってんじゃねェか」
「ちゅーでこうなった」
ルフィのパンツを押し上げるものに二人で目を落とした。
ゾロはどうなんだ?という風にルフィがゾロの股間に手を伸ばしてくるのだが、そんな行動に出ると思っていなかったゾロは反応できず。なすがままにもみもみされてさっきのキスよりも興奮してしまった。
「おわ! ゾロちんこが一気に硬くなった!! つーかなんだこのデカさロケットか!!」
「まだ発射しません……。ルフィが舐めてくれたらもっと元気になっちまうんだけどなァ?」
冗談のつもりで言ったのにルフィが言葉もなくびくーっと飛び上がってしまい、ゾロは慌てて否定した。
「冗談だぞ! 冗談っ! 引くな!!」
「うんごめん……それはおれがもーちょっと修行積んでからで……」
「おれは修行積んでねェがルフィの舐めてみてェ。いいか?」
これは大マジだ。
「!!?」
さらにびくーっとしてルフィが引いてしまった、ベッドの端まで。まるで半年間のリアル距離のようだ。
が、もうあの約束はなくなったはずなので。
がしっ、とゾロはルフィの足首を掴むと、
「ゾロ!?」
手前に思いきり引っ張ってルフィをころ〜んと転がした。
すかさずパンツに手を掛け、引き摺り下ろそうとするのをルフィまさかの反撃、なかなか下ろさせてくれない。
「ルフィ、観念しろ!」
「ままま待てっ。落ち着け! そいや電気消してねェし、こんなんじっと見たらきっとキモイしっ」
「なんら問題ねェ」
「あるあるある! きっと面白くもねェし!!」
「いやかわいいだろ」
「つーか舐められたことねェし!」
「だからおれが初めてやってやるんだろうが。気持ちいいから、な?」
「な?じゃねェし……ゾロのバ──」
ちょっとルフィの手が弛んだ隙にゾロはつるーんとルフィのパンツを脱がしてしまった。しかし往生際の悪いことに、ルフィが両手で股間を隠すのだ。ルフィに羞恥心などないと思っていたゾロは(←失礼)、ルフィが意外にもモジモジ股間を押さえている様を見せつけられ、理性がガラガラ崩壊する音を初めて聞いた。
「どうしてくれよう……。それ狙ってんのか?」
「え? え?」
ルフィの細い両足を無理やり左右に開く。そして体を割り込ませる。
かっかーっと真っ赤っかの可愛い顔のルフィにゾロはさらに劣情を煽られ、力任せに股間の両手をひっぺがした。
「ぎゃー! ゾロのえっちー!!」
「うお、見ちまった……」
初見、ルフィの勃起した息子。
それは肌と同じ色のサオに、きれいなピンクの先っちょ、薄紅色のタマがきゅっと縮こまって震えていて、同じ男のモノなのにこれだけ欲情できるフィルターを発動できるのも一重に相手がルフィだから、自分が一人目の目撃者で本当にラッキーだと思った。いやいや、二人目など存在させないつもりだが。
「も〜〜ゾロ引いてんだろ!? だから嫌だったんだ見せんの! 自分はちっとデカチンだと思って!!」
「あ? そんなことで抵抗してたのか? つーかおれは引いてねェ。むしろ前のめりだ」
「ば、ばか!?」
これ以上ないくらい真っ赤なルフィが死ぬほど可愛い。
けれど無理強いし過ぎて嫌われたくもない。
「口でしていいか?」
一応お伺いを立ててみると、ルフィはう〜〜と唸ったがコクンと頷いてくれた。
「ゾロ、おれが早くても笑わねェ?」
「おれも今日は絶対に早えェ」
「うはは、それマジ?」
「ほんとのほんとだ」
「じゃあいっかな!」
やっと納得してくれたらしくゾロは初めてルフィのペニスに口をつけた。
要するに、ルフィの抵抗はただの負けず嫌いから来ていたのだ。
ぱくん、ルフィの穢れを知らない証を口に含むと、唇と舌とで上下に舐めたりたまに吸ったり。男同士だから解る気持ちいい裏筋やら先端の窪みやら、タマタマの裏側まで、ルフィに気持ちよくイッて欲しくて丁寧な奉仕を施していった。
「あ、あっあ……ちょ、吸うのヤメッ」
吸われるのが気持ちいいらしい。舌先で鈴口の穴をつんつんしてからちゅううっと吸い上げると、ルフィの細身がびくびくうっと震えた。
「やあぁっ! ゾロのバカちんっ! あっ、あん!」
それにしてもルフィの声がこんなにクルとは侮っていたゾロだ。ルフィのあえぎ声、なんてレアボイス、自分しか聞いたことがないと思うと1号2号に勝ち誇った気分だし、と言うか聞いているだけでイキそうでこれはまずい。
一旦ゾロは口を離すと熱を沈めるための浅い呼吸を繰り返し、ふとルフィを見ると、しどけない格好で(というかあられもない格好で)白い胸を上下させトロンとした目でゾロを見上げてきて、今すぐ突っ込みたい衝動を抑えるのに苦労した。
「ゾロぉ〜」
「な、なんだ。すまん、まだ堪えられます」
「おれ……もう出していい?」
「い、いいぞ! よく我慢したな」
「解るか!? だってゾロのベロめちゃくちゃエロいんだもん。けどゾロの口ん中で出したらさすがにワリィと思ってよ〜」
「別に出しゃよかったのに」
「ダメダメ! そんなのかっちょワリィ!!」
またそういう基準なのか……。まぁルフィらしいっちゃルフィらしい。
ゾロは再びルフィに添い寝する形をとると、そっとルフィの分身に手を添えた。そしてしゅっしゅと扱き上げる。
「は、あっ、ぁんっ、んーっ」
最後ルフィはイクとき、ゾロにぎゅうっと抱きついてきて、その瞬間がこれまでのルフィの中で一番かわいいと思った。
今夜、ルフィは何度その顔をゾロに見せてくれるのだろうか。


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