七班

□化合物の黄昏
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「ごめんってば」

 可愛らしく両頬を膨らませ怒ってます、という態度をするサクラの言葉にナルトは笑いながら謝ると、サスケを跨いでいた体をずらし、サスケとサクラが座っている間に入り込む。

 左にサスケ、右にサクラ。

 正しく両手に華とはこの事だろうとナルトは思いながら、手に持っていた白い袋を膝の上へと置く。そしてポケットに入れていたオレンジ色の携帯とビニール袋に放り込まれた小銭を、急須などが置かれた目の前のテーブルへと無造作に投げると無機質な音が耳に付く。
 さしてそのナルトの行動に気に留めるでもなく、ナルトの膝の上に置かれた白い袋に意識を向けている二人をナルトは見つめると、ニコリと笑ってその袋を開いた。

「なぁにそれ?」
「今日買ってきたやつ。ネットで売ってる場所見つけたんだってば」

 待ちきれないという表情でナルトの手元を覗き込んでくるサクラにナルトは昨日見つけたと続けた。

「早く欲しくて、さぁ」
「だから朝早くから出掛けて行ったのか」

 そうだ、とナルトが続ける間にも包装は解かれていく。そして最終的には小さなビンが現れて、ナルトはそれを人差し指と親指で目前まで持ち上げると中に入っている液体に蒼い眼を細める。
 そして柔らかいソファの背に上半身を預け、両足を抱え込むようにしてソファの上に乗せると、自分を見つめてくる黒と翠の双眸を相互に見る。

「うん、きめた」

 蒼い双眸は細められたまま面白そうに奥深く。ナルトはゆらゆら揺れる液体の入ったビンを手のひらに収めると艶やかな笑みを浮かべて一つの手を取った。

「サスケ」



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