七班

□一身に降り注ぐ
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「どうせ付き合ってもすぐ別れるんだ。ヤメとけ、相手が可哀想だろ」
「あら、サスケ君からそんな言葉が出るなんて意外ね」
「ってか可哀想とか嘘だろ」

 ケタケタと笑うナルトはどこまで思考をめぐらせているのだろう。簡単に表すなら小悪魔や堕天使という表現が可愛らしくて似合ってるだろうか。ナルト曰く子悪魔の方がニュアンス的に可愛いからそっちがいいと昔言っていたことをサスケは思い出す。

「あ、電話」

 ガタガタという音と共に軽快な音楽が部屋に響き渡る。ナルトが今まで座っていたベッドの上から立ち上がり机へと手を伸ばす。
 そこには黒、オレンジ、ピンクの三色を纏った同じ形同じストラップを付けた携帯がキレイに並べられていることだろう。その真ん中のオレンジを手に取ったナルトは電話越しに笑い始める。

「そろそろ電話帳やべぇんじゃねーのか?」
「ふふっ確かにそうかも。告白される度に電話帳一件埋まるのも考えものよね」

 ならばサスケの電話帳を使えば問題ないのではないかとサクラは言う。確かにサスケの電話帳など活用のかの字もないほど使われてなどいなく、ナルトとサクラへの連絡はワンタッチで十分だ。
 勝手にしろと言い掛けてサクラのでもいいではないかと言い換えればクスリと笑われた。



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