七班

□共に歩む巡る季節
7ページ/7ページ

 ふふっと笑うサクラにいち早く座り込むサスケ。休みということもあって家着の長着姿はサスケによく映えていて、妙な貫禄を思わせる。そんなサスケの隣にサクラは何の戸惑いも無く座りこむと、持ち込んだ菓子諸々を取り出すと綺麗な模様の描かれた土台にのせていく。

「‥それ意外と高かったんだよね」
「コレくらいのものじゃないとつり合わないの。文句言わない高級取り」
「ってかお前等ももうほとんど同じでショ」

 経験数が違うのよ。と一蹴りに終わらすサクラはこの組み合わせでは一番の権力者なのだろう。できればサスケも逆らいたくないし逆らうきもさらさらない。女というのは強いものだと思わせられる瞬間だ。

「ま、たまには散歩も悪くないね」
「あら、先生も散歩だったの?」
「というよりボーっと歩いてただけかなー」
「それは散歩というのかしら‥?」

 いうのかいわぬのかは定かではないが、結局は結果オーライということだ。カカシがボーっと歩かなければサクラとは出会わなかったし、ナルトが洗濯物を干していなければサクラとカカシには出会わなかった。そもそもサスケが家にいなければ途方にくれていたに違いない。そんな偶然によって集まれたのは必然なのだろう。
 ふわりと梅の香りが鼻を掠める。

「うがーっ!サスケてめぇ食器棚の整理なんかすんじゃねーよ!」

 派手な音と共に聞こえた叫び声に、サクラとカカシは笑い、サスケは口角をひくりとさせるのであった。






いつまでも一緒に


巡る季節の中で



.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ