七班

□共に歩む巡る季節
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「おや、その顔はお昼寝でもしておりましたかね?」
「‥そういうお前の顔も何時に無く馬鹿面だな」

 四人で食べるのには流石に多すぎではないかと思われる量の茶菓子をカカシの苦笑いのもと買い込んだ一行は、目的地であるうちは邸へと舞い込んだ。不機嫌面を隠そうともせずに出迎えた主はナルトの茶番に乗るようにして言葉を返し、最終的にはこれがいつもの俺の顔だ、とぶっきら棒に答えるに終わった。

 門前で話すのもどうかと思ったのか、背を向けて再び屋奥へと向かう姿は判りづらい歓迎らしい。ナルトに至ってはその前に図々しくも、というより慣れた事のようにサスケの後を追うのだからサクラとカカシは笑うしかなかった。なんて不器用で素直な二人なのだろう。

「で、何しにそんな大荷物抱えてきやがった」
「いやー 偶然って素晴らしいねぇ」
「なんか必然って感じだけど」
「でも、サスケがいるという事実は無かったわけだし」
「んにゃ。結構サスケって暇人だと思うってばよ?」
「‥‥てめぇら人の話を少しは聞きやがれ」



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