七班
□共に歩む巡る季節
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アハハと笑うカカシもあの時はギリギリだったけどね、などどぼやくぐらいなのだから相当な火事だったのだろう。内容的に忍者としてどうなのかということ以前に人間としてどうなのかという話になりそうな事柄にナルトもサクラも苦笑を禁じえない。一見クールそうに見えて実は全然そうでもないお坊ちゃまは大変難しい性格をしているので、答えが当たるとは思ってなかったがまさかこんなことまでしてたとは考えられなかった。その後どうなったのか、などといった野暮なことはきかない。
「じゃあ和菓子でも買っていこう。確か甘くないのもあった筈だし」
「アイツには茶ぁ飲ましときゃあ十分だってばよ」
「そういうわけにはいかないでしょ。これから押しかけ同様なんだから」
「‥?オレはいつもそんな感じだけど?」
嗚呼こいつにも綺麗な常識は通用しないのよ
そんなことは知っていたはずなのに。そういい聞かせるも溜め息が出てしまう己の体質をサクラは呪いたかったぐらいだ。だが別にそんな自分が嫌いなわけでもなく、むしろ好いているのは確か。ナルトに世話を焼きたくなるのも彼の体質故か、などと責任転換じみたことを考えながらクスリと笑うと一軒の茶屋へと向かうのだった。
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