七班

□尊敬余って憎さ100倍『続』
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「ふーん」

 だから、なに?
 口の中に広がるゴマをずっとネチネチと噛んでたらおいしくなくなったので、さっさと飲み込む。最初からそうすればいいのだ。それは、今のサスケにも当てはまることで、さっさと諦めればいい。

 ナルトがここ数日うちは邸に泊り込んでいることも

 その所為で毎日暗部が来ることも

 理不尽にもその暗部からくる嫌がらせという名の攻撃も

 最後のは火影様直々の勅令修行だから嬉しいだろ?
 ナルトがうちは邸にやってきた翌日、サスケの身に迫りくる恐怖を語ったところニッコリと笑いながらそう言ったのはナルトだった。いつもなら任務で家にいない事が多いあのイタチ―――その日はたまたま任務が休みで家にいた―――まで「感謝すべきだ、愚弟が」とか言い始めたのでサスケは諦めるほかなかったのだ。

「いや、だから…」



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